第二子出産、大変さは2倍ではなく1.5倍

―― 上のお子さんもまだ保育園ですが、今までで一番大変だった時期は?

粟野 2人目の出産後すぐのころが大変でしたね。首も据わらない赤ちゃんを抱えているものの、当時は上の子もまだ3歳で私の言うことを全て聞いてくれない。ごはんやお風呂のときは本当にバタバタで。育休中ではありましたが、ものすごく大変だった記憶があります。そのころと比べれば、仕事に復帰しているとはいえ、今はだいぶ楽になりました。

―― 育休中でも、産後すぐの2人育児は大変ですよね。ちなみに、仕事と両立していた時期で大変だったのはいつでしょうか?

粟野 やはり第一子出産後の職場復帰のタイミングでしょうか。育休から戻ったときに部署が変わりました。異動のお話を頂いて、自分でも希望して移ったものの、時間のやりくりに慣れるまでは大変でしたね。退社後すぐに保育園にお迎えに行って、ごはんを作って食べさせて、と常にバタバタしていました。今もあまり変わらないですが、その状態に慣れてしまったので、こんなものだと思ってやっています。

 第二子の復帰時は、上の子と同じ保育園に入れたということもあって、以前ほど大変な感じはしませんでした。下の子が1歳を過ぎてからは、上の子と一緒に遊ぶことができるようになりましたし、2人になったからといって大変さは2倍になる訳ではなくて、1.5倍くらいでしょうか。これは、先輩ママたちから聞いていた通りでした。

保活はスムーズ。ただ雨の日に自転車送迎で転倒も

―― まだお子さん二人とも未就学児ですし、熱が出るときもあると思います。旦那さんとの分担はどうなっていますか?

粟野 実は、私の実家が電車で10分ほどのところにあり、本当に困ったときには母に頼ることもできる状況です。本当に恵まれていると思います。子どもが病気になったときには、夫と私と実母の3人で分担して、1日ずつ休んで対応しています。

 夫は長距離通勤で2時間ほどかけて会社に通っているので、朝6時に起きて、保育園に朝8時半くらいに送っていくのも、夕方お迎えに行ってから寝かしつけまでやるのも基本的には私のワンオペ育児です。もう少し夫の職場の近くに引っ越すことも検討したのですが、やはり実家や職場に近く、保育園に入りやすい地域から離れるのは厳しいと思い、夫に長距離通勤を頑張ってもらうことを選択しました。

―― 保活の状況はいかがでしたか?

粟野 私の場合は、第一子も第二子も、そこまで苦労しませんでした。ただ、第一子のときには、0歳児のタイミングで入園しないと難しいと言われたので、8月に生まれて4月に入園(仕事復帰)というスケジュールでした。第一子がうまく保育園に入れたこともあって、第二子はきょうだいの加算ポイントもあり、1歳児でもスムーズに入れました。今住んでいる地区は第二子は保育園が無料なので大変ありがたいと思っています。

 ただ、自転車の前後に子どもを乗せて登園しているので、雨の日はつらいです。今日は雨が止んだ隙に自転車で送っていったのですが、自転車だと危ないくらい雨が降っている日は、体重14kgの下の子を抱っこして、上の子の手を引いて歩くことになります。

 雨の日に子どもと一緒に歩くと30分くらいかかるので、諦めてタクシーを利用することもあります。実は一度、雨なのに自転車で登園しようとして転んでしまったことがあって。子ども2人を前後に乗せたまま、横に倒れてしまったんです。重い電動自転車なので、周囲の人にも助けてもらわないと自分一人では起こすこともできませんでした。子どもたちはちゃんとヘルメットとベルトをしていたので、大きな怪我はしなくて済んだのですが、それ以来は怖くなってしまって、どんなに大変でも雨の日は自転車に乗らないと決めています。