先輩ママも多く、充実した制度が整う大手外資系企業の環境

―― パラレルキャリアとなると、本業との兼ね合いも難しいところですが、本業はどんなお仕事内容になりますか?

粟野 私は、トムソン・ロイターという外資系企業の金融情報の部署に勤めていて、今は金融機関を中心としたお客様に金融情報を提供するサービス端末の顧客サポート業務をしています。第一子の出産後から、時短勤務を選択しているので出社は定時より1時間遅く、勤務時間は10時から17時。第二子のときは、産休・育休で1年半ほどお休みしてから復帰しました。

 もともと、そんなに残業するカルチャーがない会社で、私の部署は特に残業している人はほとんどいないんです。年俸制で、残業代がつかないというのも関係しているのかもしれません。私も、出産前からあまり残業はしていなかったのですが、時短勤務にしている出産後はさらに早く帰っているという感じですかね。17時の鐘が鳴ったらすぐにダッシュで飛び出して、保育園へお迎えに行っています。

―― あまり残業という文化がない環境でも、あえて時短を取ったのには何か理由があるのでしょうか?

粟野 やっぱり、朝の1時間はとても大きいと感じたからですね。私は朝バタバタするのが嫌だったので、出社時間を1時間遅らせて10時出社にしていますが、退社時間を1時間早くして16時までの時短にしている社員もいますね。保育園に18時ごろにお迎えに行く場合、私は保育園まで近いので17時退社でも間に合うのですが、遠くから通われている社員は16時退社にしないと間に合わないでしょう。その辺り、かなりフレキシブルで自由な雰囲気なのは、活躍している先輩ママたちが沢山いるからだと思います。正直、本当に助かっています。

 私は新卒ではなく、中途入社ですが、出産するのにベストな環境でした。先輩ママが沢山いるので、育児の相談に乗ってもらったり、子ども服のお下がりをもらったり、会社内のワーク・ライフ・バランスの雰囲気がとても良いです。