親となって迎えた初めての夏休みが終わり、プールデビューやディズニーランドデビューなど、楽しい思い出がたくさんできました。が! 何といってもこの夏は大流行した手足口病に娘が感染し、そののち夫に感染するという“戦慄の夏休み”でもありました……。
前号では本格復帰後の苦悩をありのままにつづり、1000を超えるFacebookの「いいね!」数と共感の声をあちこちからいただきました。今回は、復帰後に待ち構える「4つの立て直し」のうち「夫婦関係」についてつづりたいと思います。
【4つの立て直し:夫婦関係編】7割の夫婦が産後「仲が悪くなった」と回答
先日育児雑誌を読んでいて、ある特集に目がくぎ付けになりました。その衝撃的なタイトルは、「出産後に夫婦仲が悪くなったと感じる夫婦が7割」というもの。7割なんて、ほとんどじゃん!と思わずその雑誌にかぶりつくように熟読しました。
でも、そうなのです!……そうなのですよ。「産後クライシス」なる言葉があるように、産後の夫婦関係もまさに立て直し。出産前はけんかをしたことがなかった私たち夫婦も、産後たった1年で大小様々な衝突がありました。「4つの立て直し」のうち、他3つは自分(一人称)主体で立て直すものですが、夫婦関係だけは二人称も加わるため、最も容易ではないといえます。
夫婦2人だけで生活をしていたときには、何というか、「取り繕いようのない、人間の底をさらけ出すような、一切の余裕がない状況」に追い込まれることってめったにないと思うのです。むしろ、基本的には好き同士の間柄ですから、思いやりだったり、いたわり合いだったり、愛を感じる瞬間が多少なりともありますよね。
ところが、まず出産中に夫がどこまで献身的に支えてくれたかで、一生ものの恨みつらみが芽生えてしまうことも少なくありません。だって、息も絶え絶えになりながら「もう絶対に無理!」なんて涙ながらに叫ぶ機会が人生にそうあるでしょうか? ママたちときたら、出産時の壮絶なエピソードについては「忘れちゃった〜」なんてテヘペロ顔で言うのに、そのとき夫がどうしていたかについてはつぶさに覚えていて、饒舌にしゃべり倒すのですから。何度聞いても産前産後の恨みは恐ろしいものです。