英語教室は断念、「本人が楽しめないと、続かない」
「実は、4歳頃から英語教室に通い始めたのですが、座学が多いのが息子には合わなかったようで1年も経たずにやめてしまいました。嫌がることを無理にやらせても意味がないですよね」と山口さん。その後、近くにインタープリが開校し、体験に行ったところ息子さんが興味を示したため、土曜日だけ通うことに。「本人が楽しめないと、続かないですよね。インタープリにも、もちろん文字を書くなどの座学もあるのですが、1日の様々なアクティビィティのうちのひとつなので、苦にならないみたいです。先生に話を聞くと、海外から帰国したばかりのクラスメートと仲良くなり、英語を使って支障なく過ごしているようです」。
「すべて英語」の環境にも抵抗なくなじんでいるのは、幼い頃から「英語が当たり前の環境」が自宅にあり、遊びながら「英語耳」を育んだおかげかもしれません。最近はロックダンスを習い始めた息子さん。Worldwide Kidsのお気に入りのDVDを見るのはもちろん、アニメ映画を英語音声で見たり、米国人歌手、ブルーノ・マーズの歌を“耳コピ”して英語で歌ったりといった具合に、自然に英語で生活のあれこれを楽しんでいるといいます。
1分あたりの費用を比較し、費用対効果は大きいと判断
気になる費用についても聞いてみました。「英語教室とインタープリの費用を1分あたりで比較してみたんです。そうしたら、インタープリのほうが安かった。英語教室はたった30分のために待ったり送り迎えしたりと大変でした。インタープリはトータルの金額は大きいけれど、英語に長い時間ふれるほうが身につくし、費用対効果は大きいと判断しました」。ちなみに親も英語力が必要なのでしょうか。「息子が通っているインタープリは、必要ありません。連絡帳も日本語なので、とても助かっています」。
来春からは地元の公立小に通わせる予定。「英語は使う場所がないと伸びないと思いますので、同じインタープリの小学生向けアフタースクールに、学童と併用して通わせてもいいかなと検討しています。もちろん本人が希望すれば、ですけどね」(山口さん)。
生活しながら自然に英語に親しむ――。条件が合えば、「子どもを“英語で”預ける」という選択肢も一考に値しそうです。
(取材・文/小林浩子)