DUAL世代にとって、わが子の“中学受験”は関心事だろう。受験させるかどうか、どう決めたらいい? 受験勉強はいつから始めればいいの? 私立中学と公立中学、それぞれのメリット・デメリットは? など、知りたいことはたくさんあるけれど、中立の立場で話してくれる人は、なかなかいないもの。そこで今回は、中学受験の専門家であり、多くの講演や寄稿経験を持つ森上教育研究所の森上展安さんにお話を伺った。

 2本目のこの記事では、本格的な中学受験勉強をスタートする前の小学生がしておくといいこと、塾選びや志望校選びのポイントなどをお伝えします。

【年齢別特集 小学校低学年のママ・パパ向け】
(1)小3秋 中学受験を検討するなら知っておきたいこと
(2)中学受験を考えるなら、まず活字と計算に慣れておく ←今回はココ!
(3)プリント、教科書…片付けは「指定席づくり」から
(4)「自分で片付けができること」は、自立への始まり

 子どもの成長に伴い、ママやパパが抱く育児の喜びや悩み、知りたいテーマは少しずつ変化していくものです。「プレDUAL(妊娠~職場復帰)」「保育園」「小学生低学年」「高学年」の4つのカテゴリ別に、今欲しい情報をお届けする日経DUALを、毎日の生活でぜひお役立てください。

読むのは漫画でもOK、手紙でもメモでもいいので書く習慣を

 中学受験を見据え、どのような下準備をしておけば良いのだろうか?

 受験勉強では、一学年上の勉強をすることになるので、言葉をたくさん知らないと対応できない。私立中学入学後も勉強のスピードは速く、中学1年で、中学2年の前半までの範囲を終えることもざらにある。

・活字が好き
・書くことに抵抗がない
・数字を扱うのが好き

という状態にしておくことが望ましいという。

 読書に関しては、たくさん読む必要はないが、読むことに抵抗がない状態にしておいたほうがいい。今の子どもの中には、映像を眺めることに慣れてしまって、漫画でさえも読むのがおっくうだ、という子もいるそうだ。しかし、映画などストーリーがしっかりしているものであれば、映像でも問題はない。アニメでも良いので、一緒に見て、筋立てや感想について話し合うなど、受動的ではなく、能動的に捉える習慣を身に付けさせると良いそうだ。

 「読書好きにするには、本人が『面白い』と思える本に出会わせてあげることです。小さいころなら絵本、小学校3~4年生ならば、興味のある分野の本を与えてあげてください。勉強でもスポーツでも、どんな分野でも構いません。漫画も大いに結構です。そこから、少しずつ範囲を広げていくといいでしょう。また、図鑑や辞書がすぐ手に取れるところにあり、親御さんがそばについて、調べ学習をサポートされると良いと思います」

 最近の子どもは、作文を嫌がる子も多いという。長い文章を書かずとも、お手紙やメモなど短いものでも、書く習慣をつけると良い。例えば、おばあちゃんにおもちゃをもらったらお礼のお手紙を書く、といった具合だ。

 計算に関しては、例えば「足して10になる組み合わせは?」というゲームやパズルなど、遊びも兼ねてやっておくと良い。ひっ算のように、手を動かして計算できるか、というのも大きなポイントになる。

 意外に勉強に役立つのが、運動だ。空間把握能力を高めることに効果的だという。空間把握能力は、図形を回転させたり、展開図を解いたりすることに役立つ。ブロック遊びなど、五感に訴えるものも適しているという。

<次のページからの内容>
・ 塾に通う前に小5のカリキュラムを確認せよ
・ 志望校の決め手は何? いつ志望校を決める?
・ これから大学受験はこう変わる!
・ 実は就活にも影響する中学受験経験の有無

次ページから読める内容

  • 塾選びのポイントは、近さと小学5年生のカリキュラム
  • 志望校の決め手は、本人の意思と家庭の方針
  • 大学受験・就職活動も見据え、教育の現状を把握しよう

続きは、日経xwoman有料会員の方がご覧いただけます

ログインはこちら
日経xwoman申し込み
もっと見る