読むのは漫画でもOK、手紙でもメモでもいいので書く習慣を
中学受験を見据え、どのような下準備をしておけば良いのだろうか?
受験勉強では、一学年上の勉強をすることになるので、言葉をたくさん知らないと対応できない。私立中学入学後も勉強のスピードは速く、中学1年で、中学2年の前半までの範囲を終えることもざらにある。
・活字が好き
・書くことに抵抗がない
・数字を扱うのが好き
という状態にしておくことが望ましいという。
読書に関しては、たくさん読む必要はないが、読むことに抵抗がない状態にしておいたほうがいい。今の子どもの中には、映像を眺めることに慣れてしまって、漫画でさえも読むのがおっくうだ、という子もいるそうだ。しかし、映画などストーリーがしっかりしているものであれば、映像でも問題はない。アニメでも良いので、一緒に見て、筋立てや感想について話し合うなど、受動的ではなく、能動的に捉える習慣を身に付けさせると良いそうだ。
「読書好きにするには、本人が『面白い』と思える本に出会わせてあげることです。小さいころなら絵本、小学校3~4年生ならば、興味のある分野の本を与えてあげてください。勉強でもスポーツでも、どんな分野でも構いません。漫画も大いに結構です。そこから、少しずつ範囲を広げていくといいでしょう。また、図鑑や辞書がすぐ手に取れるところにあり、親御さんがそばについて、調べ学習をサポートされると良いと思います」
最近の子どもは、作文を嫌がる子も多いという。長い文章を書かずとも、お手紙やメモなど短いものでも、書く習慣をつけると良い。例えば、おばあちゃんにおもちゃをもらったらお礼のお手紙を書く、といった具合だ。
計算に関しては、例えば「足して10になる組み合わせは?」というゲームやパズルなど、遊びも兼ねてやっておくと良い。ひっ算のように、手を動かして計算できるか、というのも大きなポイントになる。
意外に勉強に役立つのが、運動だ。空間把握能力を高めることに効果的だという。空間把握能力は、図形を回転させたり、展開図を解いたりすることに役立つ。ブロック遊びなど、五感に訴えるものも適しているという。