小学生の性交渉は少ないが、実態としてはある
多くの子どもは「付き合っている」といっても、お互いに好き、という感情を確認した状態の“健全な”付き合いに留まっています。その一方で、小学生の性交渉は実態としてある、と山﨑さんは言います。
「昔から児童性愛をするような大人もいるし、初体験が自分の親という子もいます。チャイルド・アビュースといって、児童虐待には暴力、心理的暴力、ネグレクト(放任)、性的虐待の4つがあります。大人になってから調査すると、最初の性体験が父親や母親というのは、本当に少ないけれども一定数あるのが現状です」
昔よりもインターネットを通して子どもに刺激的な情報が入りやすい環境のため、性行為が低年齢化している、と山﨑さんは指摘します。
「性交渉とまではいかなくても、小学校1年生の男女がトイレで裸になってくっついていた、幼稚園児がお互いに裸をさらけ出していたという事例もあります。昔と違い、あまりにも犯罪的な要素のある情報が世の中にあふれています。インターネットで簡単に性交渉の図を見ることができるし、自分自身は見ることができなくても、友達に見せられて興味本位で同じことをしてしまう、ということも事例としてあります。子どもはいくらでも関心がありますから」
とはいえ、小学生の性交渉が激増しているわけではないけれど、中学生の性交渉は増加しているといいます。
「中学卒業までに大人にならなきゃ、という女の子が多いです。男の子はそうでもないけれど、女の子のほうが意識が強い。悪意を持ったウェブサイトの影響も大きいです。もしも中学生や高校生で好きな子がいると言ったら、親は注意してセンサーを働かせましょう。子どもを守るのは親しかいません」
次ページから読める内容
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