親子で一緒に作れば、美味しさもひとしお!

 どうですか? 「早く帰った日は、やってみよう!」という気になるメニューでしょう。とはいえ仕事帰りで疲れていると「できるだけ“工数”を減らすなどのラクがしたいな」と考えたくなるのもまた真実。行正さんはそんなワーママたちの思いを受け止め、こんなアドバイスを送ってくれました。

「お料理では、『仕上がりに差がつかない工程』は、大いにラクをしてOK! 例えば刻んだ玉ねぎを“レンチン”するのはそのためです。じっくり炒めても、結果はそれほど変わりません。逆に、『ここで手を抜いたら味が落ちてしまう』という料理の要は、きっちりやります。今回の場合は、ひき肉を自分で作るということ。これで本格的な味になります。実はコレ、皆さんがビジネスで、最終的な結果に直結する工程に、特に力を入れるのと同じ考えなんですよ。料理も同じで、限られた時間で美味しく作るために試行錯誤して、力を注ぐポイントを見極めることが大切。ぜひ、この違いをご家庭で体感してください!」

 それからもう1つ。料理をもっと美味しくする“スパイス”について。行正さんは今回のハンバーグについて、「お子さんがお手伝いできそうな年齢なら、一緒にタネをこねるのもいいですよね」と語ります。

「私自身、母が料理するのをいつも後ろで見ていて料理を覚えましたが、それは娘たちも同じ。小さい頃からできるだけ一緒にキッチンに立つようにしていました。一緒に作れば、美味しさもひとしおですよね!」。そして今では2人の娘さんは、お弁当を全部自分たちで作ることも珍しくないといいます。

取材・文/岩辺みどり

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