三分別トイレには、たくさんの利点があります。

【三分別トイレの利点1】スピーディーに、必要な数だけ用意できる

 トイレ問題は被災し水道が止まったその日から始まりますが、簡易トイレは設置するのにどんなに早くても数日かかります(道路が使えないともっとかかることも)。そんなにたくさんは作れないので、数も絶対的に足りません

 でもこの三分別トイレなら特別な装置も準備もいらず、あっという間に処理ができます。なんといっても必要なのは、どこにでもある新聞紙やチラシ、ポリ袋、ペットボトルだけなのですから。

【三分別トイレの利点2】誰でも簡単に処理できる

 一度やり方を教えれば、小さなお子さんでも一人で処理できます。親と離れた場所で被災しても、いざとなれば手近にあるものを使って衛生的に処理できるということは、大きな安心です。

【三分別トイレの利点3】衛生的である

 最も重要なポイントですが、なんといっても使い捨てなので、共用のトイレと違い、トイレ(排泄物)が原因となる感染症の心配が非常に少なくなるということです。

 私は大勢の人が集まる避難所こそ、この三分別トイレを導入するべきだと、ずっと訴え続けてきました。2016年に起きた熊本地震で、ある避難所でノロウイルスが出てしまったときも、「三分別トイレにしていれば簡単に防げるのに…」とやりきれない思いをしたものです。