前回記事では、女性エグゼクティブ調査の「リーダーになって変わったこと」「あなたの強みは何か」「これからの自分に必要なものは?」という質問項目に対して、女性エグゼクティブたちが出した回答に注目しました。今回は「困難だと感じたときに講じた対策」「あなたの会社で、女性が活躍するために必要だと思う事柄は?」「あなたの会社で、女性が活躍するために効果的な対策は?」という問いかけを通じて、旧態依然とした制度にどう立ち向かうべきか、後進の女性達に何を継ぐべきか、彼女たちが考える具体的な対策に耳を傾けていきます。

【女性エグゼクティブin「男社会」本音トーーーク! 特集】
(1)大切なことが「タバコ部屋」でいまだに決められる
(2)森本千賀子 良識ある幹部を探し、自分を売り込んで 
(3)女性管理職 転職せず、3割が年収2000万円以上
(4)昇進する女は「コミュ力・実績・専門的経験」がある
(5)専業主婦の妻を持つ上司「女は働かないほうが幸せ」 ←今回はココ
(6)男性は自分が特権階級にいることに気付いていない
(7)「女性経営幹部135人の本音」大公開!

困ったときは「気持ちの持ちようを変えた」

 今回の調査では、135人の女性エグゼクティブに本音を聞きました。女性エグゼクティブといえども、仕事面で行き詰まりを感じることはあるはずです。そこで「あなたがキャリアを築いていくうえで、困難だと感じたときにどのようなマインドセットを重視してきましたか?」という質問をぶつけてみました。その回答は多い順に、「気持ちの持ちようを変えた」(51.9%)、「困難な場面から逃げず、ひたすら働き成果を積んだ」(37.8%)、「職場に味方、理解者、相談相手を作った」(31.1%)というものでした。

回答者数順に並べ替えた(単位:%)
回答者数順に並べ替えた(単位:%)

 ここまでは、これまで道なき道を切り開いてきた女性エグゼクティブたちのキャリアの軌跡を辿ってきました。次ページからは後進が活躍するために必要なことに目を向けていきます。女性エグゼクティブたちが明かす、耳を疑うような本音の数々とは?

<次ページからの内容>
・ あなたの会社において、女性が活躍するために必要だと思う事柄は?
・ 社内の顧客対応マニュアルが、すべて専業主婦世帯を前提にして書かれている
・ 専業主婦の妻を持つ上司は「女は働かないほうが幸せ」という思い込みがある
・ 女性部下を育成する肝心な場面で、女性を理由に手を緩める
・ 女性といえば“専業主婦”か“飲み屋のお姉ちゃん”しか知らない
・ 会社で、女性が活躍するために効果を上げている事柄は何か