眞鍋かをりさんに、ママとして、妻として、仕事人としてのあれこれを語っていただくこの連載。今回のテーマは、育児や妊娠の“社会問題”について。議論やバッシングが起こるたびに眞鍋さんが感じるのは、それぞれの立場への思いやりがなければ、不公平感がまん延するのは当然だということ。本当の「生み育てやすい社会」とはどのようなものなのでしょう。

通勤途中の保育園に子どもを送ることが“プライベート”?

 少し前の話になりますが、育児中の女性議員さんが公用車でお子さんを保育園に送ったことが問題になりましたね。一応はルールの範囲内だったようですが、税金が使われている公用車で子どもを送ったことに、世間からは非難の声があがりました。

 確かに、公用車をプライベートで使うというのは公私混同ですし、国会議員たるもの絶対にやってはいけないことだと思います。だけど、仕事へ行くための経路の中にある保育園へ子どもを送ることが本当にプライベートなんでしょうか?

 働く女性にとっての育児を「プライベート」として断罪する考え方は、「子育て中の女性もどんどん働いていいですよ、だけど仕事と育児は完全に切り離して自前で何とかしてよね」という、ひと昔前の日本社会の風潮と何も変わっていない気がします

 「女性が活躍できる世の中にするために、社会全体で子どもを育てよう!」というフレーズを様々なところで耳にするものだから、てっきり日本もそういう方向に向かっているものだと思っていたのに…。言葉にするのは簡単ですが、子どもを社会で育てるとは具体的にどういうことなのか、もう一度考えてみる必要がありそうですね。

 この問題に限らず、世間では定期的に育児や妊娠に関するトピックスが話題になり、議論を呼びます。ベビーカー論争に、マタニティマーク論争……。中には「これって、本当に社会問題なのか?」と首をかしげたくなるものも。


仕事の空き時間にマネジャーさんと天丼ランチ。外食に行く機会がめっきり減り、行けても子どもといるとゆっくり食べられないので、こういう機会は貴重です!ノンアルも飲んで大満足

次ページから読める内容

  • 互いの思いやりがなければ、不公平感が出て当然
  • 今の「働き方」に子育てを組み込むこと自体に無理がある?

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