女性エグゼクティブ組織JAFEのビジネスサマーキャンプin蓼科初日の夜、いい感じにお酒が入ったメンバーを別室に招き、さらなる赤裸々話を聞きました。「あなたはどうやってそこまで、のし上がったの?」をテーマに聞いた壮絶な苦労話の【上】、昇りつめた女たちは、なんと「女濃度」の調節ができることも判明した【中】に続き、【下】は「人たらし」のお作法にまで話が及びます。さらに大物メンバーも加わって、いよいよ終盤。役立つノウハウが満載です。

【「蓼科サマー合宿ルポ」特集】
(1)女性リーダーの幼少期には明らかな共通点がある
(2)男性上司の嫉妬を買い、仕事を干された日々
(3)大告白!取締役が私のスポンサーになった瞬間
(4)セクハラのかわし方は、「俺が引いた」と思わせる事
(5)昇りつめた女性の「人たらし」には作法がある ←今回はココ!
(6)坂東眞理子「女性リーダー4.0世代はここが違う」

男性上司に本気で噛みついてしまうのはNG

羽生 蓼科の夜の座談会も、既に1時間半を経過しました。改めて、ここにいらっしゃる方々をご紹介しますと、国内金融を経て、外資系金融機関・部長をお務めのAさん(40代)、IT系企業で部長をお務めのBさん(40代)、小売系企業の取締役Cさん(50代)のお三方と、時折激しく頷いていらっしゃる、昭和女子大学理事長の坂東真理子さんです。【中】の終盤で話題になったのは「上司に噛みつくなら、本気で噛むのでなく『甘噛み』のテクを使う」という話でした。

Cさん 同期入社で4大卒の女性は「あー、本気で噛んでる」という場合が多いですね。不器用なので、本気で噛んじゃう。お互い、いいことなんてないのに。

―― はい、ここも「他の女と違うところ」ですね。

Bさん うーん、でも、尊敬できない人ってなかなか「甘噛み」はできない。そこが悩みです。いい方向なのは分かっているんだけど、ああ、この人に「甘噛み」するのは無理っていうことが私にはあります。

―― なるほど、年中誰にでも使える必殺技、というわけではないのですね。

「あの方、私のこと大好きなんです」と切り返す

―― 話はすごく戻るのですが、チャンスを与えてくれた「スポンサー」と「デキてる」と噂されるなどしたときの対処法、皆さんもっとありそうですよね。例えばBさんからは「気にしないことで、解決することもある」と出ましたが。

Bさん さすがに面と向かって直接言われることはなく「あの人がこう言っていたよ」と伝聞で伝わってくるんですね。だから「そうなんだ」と笑って流す。

―― 言われて悔しくないんですか?

Bさん 最初はショックでしたけど、みんな色々思いがあるんだ、という勉強になったというか。口に出していないだけの同僚、部下もいることでしょうし。

Cさん 気づきにはなるよね。気にする必要は全くないけど。

Bさん その経験で学んだことは、「ご寵愛」と言われることに対してはサバサバしているほうがいい。「ははは」って流しちゃう。

Aさん 私は、切り返しますね。「あの方、私のことが大好きなんですよ~」って。

Bさん ああ、それはありますね。「そうなんです、私、マニア受けするんですよね~」とは、よく言いますよ。

―― それって、言ったほうがエネルギーを吸い取られますよね。

坂東 なるほど。もう、絶句するしかありませんね。

画像はイメージです
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<次ページからの内容>
・ 女性らしい媚を売る人は「どうかな?」と思う
・ 「球拾いに行かないやつ」は嫌い
・ 報告するときは声を低くする
・ 「うちの会社は女性で持っている」
・ 部門を横断しないと、イノベーションは起こせない
・ 大事だと思うことは、恐れず社長にも提言