「日本女性エグゼクティブ協会(以下、JAFE)」が7月某日に開催したイベント、「第4回サマーキャンプin蓼科」のリポートです。参加者3人に特別に集まっていただいた覆面座談会。「あなたはどうやってそこまで、のし上がったの?」をテーマに聞いた【上】で、話は「男性のガールハントからの身のかわし方」に展開。【中】では、「“女濃度”の調節」という話題が飛び出しました。

【「蓼科サマー合宿ルポ」特集】
(1)女性リーダーの幼少期には明らかな共通点がある
(2)男性上司の嫉妬を買い、仕事を干された日々
(3)大告白!取締役が私のスポンサーになった瞬間
(4)セクハラのかわし方は「俺が引いた」と思わせること ←今回はココ!
(5)昇りつめた女性の「人たらし」には作法がある
(6)坂東眞理子「女性リーダー4.0世代はここが違う」

仮におじさんといい仲になって抜擢されても得にはならない

羽生 改めて、ここにいらっしゃるのは「国内金融機関を経て、外資系金融機関・部長」Aさん(40代)、「IT系企業・部長」Bさん(40代)、「小売系企業・取締役」Cさん(50代)のお三方と、昭和女子大学理事長の坂東眞理子さんです。さて【上】から続き、Cさんの、おじさんとの飲み会では「誘われてなんぼ」、しかし「絶対に誰とも男女の仲にならない」というデキる女性たちのお話です。

Cさん いわゆる小説のような、社内の人と男女の仲になるというようなことはありませんよ、どんなことがあっても。

―― ということは?

Cさん これは独身のときのことですが、利害関係のない社外の人とそういう関係になったことはありますよ。

―― 恋愛話は、省いていいです(笑)。継続して働いていくことを考えれば、いちいち寝ていられるか、という当たり前の話ですね。テーマは、そのかわし方です。

Cさん 権力のあるおじさんと男女の仲になってしまって、仕事で抜擢されたりしても、長い目で見たら絶対に自分の得にはならないじゃないですか。計算というより、本能的に皆さん、そういうことは分かっていると思います。

 でも、これも時代なのかもしれませんが、口説きたいと思われない人には面白い仕事のオファーも来なかったという時代です。「俺が可愛がっている奴」って言いたがっているおじさんは世の中にたくさんいて、そう思われないと、いい仕事が回ってこない時代もあった。

―― 今の時代も、そういうところはあるかもしれませんね。

<次ページからの内容>
・ 叩くまねはするけど、社外ではボディータッチは絶対しない
・ “女濃度”を調節する
・ エレベータの中でキスをされたら……
・ 「あいつらはデキてる」と言われる前に、集団付き合いにチェンジ!
・ 男性に嫌がらせされたら「尊敬してます」でかわす
・ 誰もが嫌がる難しい業務をマスターして、意地悪なお局もノックアウト