仮におじさんといい仲になって抜擢されても得にはならない
羽生 改めて、ここにいらっしゃるのは「国内金融機関を経て、外資系金融機関・部長」Aさん(40代)、「IT系企業・部長」Bさん(40代)、「小売系企業・取締役」Cさん(50代)のお三方と、昭和女子大学理事長の坂東眞理子さんです。さて【上】から続き、Cさんの、おじさんとの飲み会では「誘われてなんぼ」、しかし「絶対に誰とも男女の仲にならない」というデキる女性たちのお話です。
Cさん いわゆる小説のような、社内の人と男女の仲になるというようなことはありませんよ、どんなことがあっても。
―― ということは?
Cさん これは独身のときのことですが、利害関係のない社外の人とそういう関係になったことはありますよ。
―― 恋愛話は、省いていいです(笑)。継続して働いていくことを考えれば、いちいち寝ていられるか、という当たり前の話ですね。テーマは、そのかわし方です。
Cさん 権力のあるおじさんと男女の仲になってしまって、仕事で抜擢されたりしても、長い目で見たら絶対に自分の得にはならないじゃないですか。計算というより、本能的に皆さん、そういうことは分かっていると思います。
でも、これも時代なのかもしれませんが、口説きたいと思われない人には面白い仕事のオファーも来なかったという時代です。「俺が可愛がっている奴」って言いたがっているおじさんは世の中にたくさんいて、そう思われないと、いい仕事が回ってこない時代もあった。
―― 今の時代も、そういうところはあるかもしれませんね。
次ページから読める内容
- 「ボディータッチ」は社外ではタブー
- 自分の“女濃度”を自在に調節する
- 「俺が踏みとどまった」と勘違いさせるテク
- 「マジで噂になる3日前に、『集団付き合い』をアピールせよ」
- 意地悪を「アイツは分かっている奴だ」に変える
- お局への「呪い」が、ほかの先輩にかかった!?
- 「3年以内に私に敬語を使わせてやる」
- 「特定の仲良し」を作らなくても出世できる
- 「会社命」ではない男性が「スポンサー」になる?
- 偉い人にこそ「甘噛み」テクを使うべき