―― 夫とケンカすることはなくなりましたか?

山崎 夫は根が優しく、私のほうが弁が立つので、ケンカというか言い負かせてしまいます。だから、言い過ぎないように、そして夫の気持ちを汲むように、気を付けなければいけないと思っています。

どんな生き方でも幸せになれるから、本人なりの幸せを見つけて欲しい

―― こういう子どもに育ってほしい、という願いはありますか?

山崎 子どもにはできるだけ長生きしてほしい、幸せになってほしいと思います。昔は、上昇志向が強く、高学歴に対する憧れがあったのですが、夫と過ごしているうちにそういう気持ちがなくなりました。

 別に大学に行きたくないのであれば、他の道もいっぱいあるだろうし、世間で言われているところのいい進学やいい就職をしなくても幸せになれる。

 そういう風に思えるようになったから、子育てがラクになったのかもしれません。20代の自分だったらお受験とか頑張りそうだけど、いまは全然そういう気持ちがありません。

 それこそ、いまの性別とは違う性別を選ぶということもあるかもしれません。私が書くエッセイなどでも、子どもの性別は公表しないようにしています。どんな生き方でも幸せと思えるので、本人なりの幸せを見つけてほしいですね。