「女性エグゼクティブin『男社会』本音トーーーク!特集」では、「JAFE(ジャフィ)」と昭和女子大学と日経DUALが共に実施した女性エグゼクティブ調査を紹介しました。この「JAFE」とは、1985年、日本で初めての女性管理職の協会として誕生した「日本女性エグゼクティブ協会」の略称です。

「女性リーダーの幼少期には明らかな共通点がある」に引き続き、「日本女性エグゼクティブ協会(以下、JAFE)」が7月某日に開催したイベント、「第4回サマーキャンプin蓼科」についてリポートします。イベントに集まった不動産系企業常務取締役、大学特別研究員、流通系企業部長、流通系企業取締役執行役員、ヘルスケア系企業代表取締役社長、大手電機メーカー執行役員、大手ゼネコン管理部長、大手IT系企業部長、大手IT系企業理事、エネルギー系企業部長、国内系金融機関執行役員、外資系金融機関部長、国内電機メーカー常務の14人(年齢は40~50代)は、就職後、どのような軌跡を歩んできたのでしょうか。

【「蓼科サマー合宿ルポ」特集】
(1)女性リーダーの幼少期には明らかな共通点がある
(2)男性上司の嫉妬を買い、仕事を干された日々 ←今回はココ!
(3)大告白!取締役が私のスポンサーになった瞬間
(4)セクハラのかわし方は「俺が引いた」と思わせること
(5)昇りつめた女性の「人たらし」には作法がある
(6)坂東眞理子「女性リーダー4.0世代はここが違う」

なぜ、この女性たちは出世することができたのか?

 前日に、自らの幼少期から就職するまでを振り返った14人の女性エグゼクティブたち。彼女たちは、各自の学生時代を思い起こし、「若いころから私たちは『地頭のいいアネゴ肌』の存在だった」という表現で語りました。確かにそういったキャラクターの女性はいます。その中で、この女性たちを男性社会の組織で部長職以上にまで出世させたものは何だったのでしょうか。2日目、彼女たちはまたA~Cの3グループに分かれ、自分たちが就職してから、どんな挫折を経験し、それを乗り越え、社内リーダーとして活躍するようになったか、その軌跡について話し合いました。

入社から現在までのキャリアを振り返る120分のグループセッション
入社から現在までのキャリアを振り返る120分のグループセッション

昭和女子大学理事長の坂東眞理子さんはグループセッションにも張り付き、言葉に耳を傾けていました
昭和女子大学理事長の坂東眞理子さんはグループセッションにも張り付き、言葉に耳を傾けていました

 会の冒頭、運営メンバーの一人が語ります。「初日は、予想以上に中身の濃い議論となりました。もしかするとリーダーとは、生まれてこのかた、ずっとリーダー的な振る舞いをしてきたのかもしれない。そんなふうにも思えてしまいます」

【質問項目】
1 就職した会社に、今も勤務していますか? 異なる場合、キャリアの変遷は?
2 キャリアを重ねる中での「危機一髪」と乗り切り方
3 家庭を持った人は家庭と仕事の両立で苦労をしたこと、持たなかった人はその選択で苦労したこと。家庭とはリーダーとなる女性にとってどのような意味があるのか?
4 何がきっかけで管理職への道を歩んだのか?
5 リーダーへの道を歩む中での妨げと対処方法は?
6 リーダーになった後では何がどう変わったのか? リーダーになることは良いことだった?
7 リーダーを目指す若い世代へのメッセージ

<次ページからの内容>
・ 女性エグゼクティブたちの「肉筆・自己分析表」大公開!
・ 仕事のトラブル対応は「腹をくくる」のが肝要
・ 大問題ほど、誰かに話すことで解決策が生まれる
・ “おじさんの忖度”ほど邪魔なものはない
・ 組織が大きくなると、自分が知らない情報も増えていく
・ あえて修羅場に突っ込み、ジェットエンジンを噴射するのも大事
・ 男性上司からのいじめは、こう乗り越えた
・ リーダー就任は、「時代の風+努力」