なぜ、この女性たちは出世することができたのか?
前日に、自らの幼少期から就職するまでを振り返った14人の女性エグゼクティブたち。彼女たちは、各自の学生時代を思い起こし、「若いころから私たちは『地頭のいいアネゴ肌』の存在だった」という表現で語りました。確かにそういったキャラクターの女性はいます。その中で、この女性たちを男性社会の組織で部長職以上にまで出世させたものは何だったのでしょうか。2日目、彼女たちはまたA~Cの3グループに分かれ、自分たちが就職してから、どんな挫折を経験し、それを乗り越え、社内リーダーとして活躍するようになったか、その軌跡について話し合いました。
入社から現在までのキャリアを振り返る120分のグループセッション
昭和女子大学理事長の坂東眞理子さんはグループセッションにも張り付き、言葉に耳を傾けていました
会の冒頭、運営メンバーの一人が語ります。「初日は、予想以上に中身の濃い議論となりました。もしかするとリーダーとは、生まれてこのかた、ずっとリーダー的な振る舞いをしてきたのかもしれない。そんなふうにも思えてしまいます」
次ページから読める内容
- トラブルは腹をくくって受け入れて、乗り越えた
- 「家庭との両立」はスキルアップの好機でしかない
- 周囲の期待に応え続けた結果、管理職になっていた
- “おじさんの忖度”はタチが悪い
- リーダーになると、情報の質が上がる
- 修羅場を経験し、ジェットエンジンを吹かす
- 上司に妬まれ、仕事を干された「危機一髪」
- 仕事が好きだから、結婚という選択肢がなかった
- リーダーになったのは「時代の風+努力」
- 明文化されない“男の文化”を学ぶ機会がない
- リーダーになることで「やりたいこと」が実現できる
- 「危機一髪」は気づくと乗り越えているもの
- 「困難を乗り越える」とは業績を上げること
- 自分が納得できるまでは動かない
- 後輩の女性をマインドセットするのも上司の役割
- 5割の自信でも「やります」と言えるように
- 女性リーダーは「おじさん会社主義」に風穴を開ける存在