二人目不妊の治療の流れ・検査内容は?

 二人目不妊でも、治療の流れは一人目の不妊治療と同様です。しかし、子どもが一人いることで、「そこまでは踏み込めない」と考える人も多く、タイミング法から人工授精、体外受精へのステップアップに金銭的・心理的ハードルを感じるケースもあります。

 木場公園クリニックの二人目不妊外来では、5分の3の人がタイミング法や人工授精といった一般不妊治療、残りが体外受精・顕微受精といった高度生殖医療を用いているそうです。

検査内容

 一人目不妊も二人目不妊も基本検査は同じですが、二人目不妊の場合は省略する項目もあります。また、第一子妊娠時には問題がなくても、年月を経て卵管が詰まってしまうこともあるので、卵管造影検査もやるとベターです。検査によって卵管の通りが良くなり、妊娠につながることもあります。

「第一子のお産で出血が多かったり、帝王切開後の癒着などが起きていたりする可能性もあるので、ホルモン検査、エコー、卵管造影検査と、ひと通り調べておくと安心です。また、パートナーの精子の状態もチェックしておけば不妊になっている原因を見つけやすくなります」(吉田先生)

 また、二人目不妊に悩んでいても、既に妊娠・出産を経験していることは大きなアドバンテージになると、吉田先生は言います。

「当院で二人目不妊の治療を受けている人の平均年齢は、37、38歳くらいですが、やはり妊娠既往があることは大きく、一般的に卵子の質が急激に低下する37、38歳を過ぎても、すんなり妊娠する人が多い印象です」(吉田先生)