「二人目不妊かも…」 治療開始のタイミング・検査内容は?

 二人目不妊はどのタイミングで治療を始めるのがいいのでしょうか。吉田先生は「半年経っても授からなければ、治療の始めどき。加齢の問題もあるので、治療開始は早ければ早いほどベター」と話します。

「一人目に不妊治療を受けていると、二人目を望むとすぐに治療を開始する人が多いですが、一人目が自然妊娠の人は、二人目もなるべく自然でと考えるものです。年齢を重ねて妊娠しにくくなっている状況のなか、自然妊娠にこだわって時間が経ってしまうのはもったいないこと。二人目で初めて不妊治療を行う人も少なくないので、気軽に受診してほしいですね」(吉田先生)

 実際の二人目不妊の治療の流れとはどんなものでしょうか?

クリニック選びの条件 第一優先は「子連れで通えるところ」

 ワーママにとって、二人目不妊治療の大きな壁となるのが、通院の問題。子育てと仕事を両立する毎日のなか、生理周期に合わせて頻繁にクリニックに通うのは、一人目のとき以上に負担になります。

 また、不妊治療専門クリニックの多くが「子連れNG」なので、子どもの預け先を確保したり、お迎えの時間を気にしたりしながらの治療はどうしてもハードルが高くなります。そのため治療自体を断念してしまうケースもあります。

「子連れ不可がネックになり、結局、不妊治療専門ではないクリニックで治療を受けている人もいると聞きます。当院でも、以前は二人目不妊の患者さんが、子連れで肩身の狭い思いをしながら通院をしていましたが、そうした状況に風穴を開けたく、3年前に“二人目不妊専用外来”を作りました」(吉田先生)

 一般の不妊外来とはフロアが別なので、お互いが気を使わず治療に専念できる環境です。子どもが食事できるイートインコーナーやおむつ替えスペース、トイレにはチャイルドホルダーを設置するなど、子連れママたちの声を聞きながら設備を整えていきました。

「不妊治療のクリニック選びは色々と迷うところですが、二人目不妊の場合、大事なポイントは、子どもを連れて行けるかどうか、ではないでしょうか。子連れOKでなくても、施設内に託児所を備えていれば、治療が続けやすくなるはずです」(吉田先生)