セックスレスは離婚につながる?
特集の第2回では女性側から「夫のセックスは性欲処理が目的?」という疑問を取り上げました。一方、妻と同様に仕事に育児に日々奮闘する夫も、妻とのセックスは性欲の処理というだけでなく、癒やしや夫婦の愛情確認を求めているという声が挙がりました。そして、セックスの頻度に不満を抱えているという意見も多く見られました。
頻度への不満だけでなく、長期間にわたるセックスレス状態に疲弊し、諦めのような気持ちを抱く人も。アンケートの結果からは分かりませんでしたが、実際にセックスレスが原因で離婚してしまうケースもあるのでしょうか。
「セックスレスというのは夫婦関係のほんの一部が見えている氷山の一角でしかなく、奥にある夫婦関係はかなり多岐にわたります。セックスレスという同じ悩みの夫婦でも、両者の話を詳しく伺うと『セックスレスでも仲良し』の夫婦もいれば、『セックスがないどころか、そもそもパートナーシップが崩壊している』という夫婦もいます。結果として、離婚する夫婦もいます」と解説するのは、産婦人科医で性科学者の宋美玄(そん・みひょん)先生。
アンケートでは14年以上セックスレス状態の夫婦もいれば、「妻が妊娠中なので、その間だけセックスレス」という人も。夫婦間で定期的にセックスしているという人の中にも「年も年なので週1くらいでも十分だが、できれば週に2回以上したい。まだまだ性欲はあるので」(49歳・妻は45歳・子どもは小学校5年生と6年生、中学生以上・セックスの頻度は2週間に1回)と、より頻度を増やしたいという意見も見られました。どれくらいの期間が空くと、「セックスレス状態」といえるのでしょうか。
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