今はぶつかっていても、いつか助けてくれるかもしれない「将棋の駒」
「リトルレディーズ」は子どものための料理教室ですが、お母さん方からも時折、色々な相談を受けます。幸い、長男が本当に色々とやらかしてくれたので、大抵のことは私にとっては「一度通った道」です。ですから、私でも少しお母さんを安心させることができるかなと思っています。
子どもたちが学校生活を送っていると、深刻ないじめとまではいかなくても、友達関係で必ず何かしら問題は起こるものです。「子どもが意地悪をされているようだ」という相談の電話を受けることもあります。いじめまでいかない微妙なラインのようなら、将棋の駒に例えて説明します。
自分の子どもがいて、その周りにはいろんな駒がある。今はこの駒がぶつかってくるかもしれないけれど、次に進んだときにはその駒が必要になるかもしれないわよって言っています。意地悪を言ってくる子っていうのは、あなたのお子さんの短所とか弱いところを見抜いてそこを突いてくる。つまり、そのくらいあなたのお子さんのことを分かってくれているわけだから、もしかしたら2年後には、すごくいい助言をくれる存在に変わるかもしれません。みんな役割を持った駒だとね。
とりわけ小学校にいる間、子どもの交友関係は目まぐるしく変化します。クラスが変わる、転校生が入ってくる、といったちょっとした環境の変化が影響することもあります。
長男も、地元中学の「四天王」と呼ばれるワルの一人に目をつけられていたことがありました。でもその男の子は、息子が別の先輩に絡まれそうになったときには助けてくれたというのです。だいぶ後になって私は知ったんですけれどもね。いつ誰が助けてくれるか、本当に分からない。
だから、「駒の数は多いほうがいい!と思って親が介入する前に、少し静観してみたら」ってお母さんに言うことがあります。それでもダメだったらまた別の方法を考えよう、って。もちろん、けがをするような場合は別ですよ。
次ページから読める内容
- まずは自分の弱点を把握して、引き算する
- 知恵とたくさんのお母さんの力で育ててきた
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