アクセサリーは時計かブレスレット。やり過ぎには注意

ファッションに慣れてきたら試してみたい、少し挑戦的なパターン。ボトムスと靴をドレスにしているからこそ、トップスをカジュアルに寄せられる
ファッションに慣れてきたら試してみたい、少し挑戦的なパターン。ボトムスと靴をドレスにしているからこそ、トップスをカジュアルに寄せられる

―― なるほど。他の小物でいうと、「休日だし、アクセサリーでも着けたいな」と思ったときは、30~40代のパパには何が合うでしょうか?

MB まず、アクセサリーはやり過ぎに注意してください。「俺はアクセが好きだからガンガン着けるぜ!」と、体のあっちこっちにクロムハーツを着けている人は、妻も子どももいる落ち着いた大人の男性のイメージとは、少し違いますよね。それはあくまで個人の趣味で、他人から見られるのがファッションという本質から少し離れてしまいます。

 では、大人の男性のアクセサリーとは何か? まずは手首につけるブレスだと思います。つまり、時計やブレスレットですね。特に夏場はシャツの袖をまくったり、半袖を着たりすることが多いと思いますが、そのときに手首に何もないとすごく寂しい印象があるんです。

 前回も見る人の視線が止まるところを意識してくださいとお話ししましたが、それが首、手首、足首の「3首」です。その中でも、首元は襟があるし、足首は靴やパンツの裾があるので、目立つシワなどがなければ大きな問題はないのですが、手首は半袖だと素肌がそのまま見えますよね。それは少々飾り気に欠けると思うので、アクセサリーでフォローしたいところです。

 とはいえ、あまりギラギラとしたアイテムだと全体のバランスを崩してしまうので、なるべくシンプルなレザーのブレスレットなどがいいと思います。時計も、本来身に着けるべき理由のないアクセサリーとは違い、時刻を確認するという機能がある自然なアイテムなので、ぜひ身に着けたいですね。

 もし本当に何もなかったら、奥さんのヘアゴムでもいいんです。何もないよりは絶対にいいので、一度やってみてください。何も着けていないときとは印象がガラッと変わりますよ。

―― 逆に冬場はどうでしょう。何かおすすめの小物ってありますか?

MB ストールとかマフラーがいいですね。帽子同様、小顔効果が得られるので、全体的にすらっとして見えます。

 顔が小さく見えることは、すごく重要です。対比効果で手足が長く見えて、洋服が簡単に似合います。メンズモデルというとイケメンのイメージがあるかもしれませんが、実はそれ以上に小顔であることが第一条件。小顔であるだけで、何を着てもサマになるという大きなメリットがあるんです。

 よく「ただしイケメンに限る」というようなネットでよく見る決まり文句がありますが、服に関しては「ただし小顔に限る」というくらい、なんでも似合うようになっちゃう。だから、小顔に見せる帽子やマフラー、ストールを身に付けることはすごくいいことなんです。