セックスレス、という言葉がすっかり定着し、その状態にある夫婦は珍しくなくなりました。それどころか、下手をするとセックスレスの夫婦のほうが多い、といった傾向も出てきています。

 一方、セックスレスでも仲良しという夫婦や、セックスはしないけれどもスキンシップはよくするという人もいます。共働き家庭が増え、夫婦の役割やその在り方も多様化が進み、「かくあるべき」という伝統的な夫婦像は崩れつつあるようです。

 夫婦にとってセックスとは、どうしても必要なものなのでしょうか? 今回日経DUALでは、夫婦のセックスレスとスキンシップの在り方について徹底的に取材しました。初回は、日経DUALの読者を対象に行った、「夫婦の夜の営み」に関するアンケート結果をお送りします。

【“仲良しセックスレス”はアリ? 夫婦のスキンシップ特集】

第1回 “夜の営み”アンケート「セックスは好きですか?」 ←今回はココ!
第2回 男女の性欲は加齢により変化 妻の本音と女性の体
第3回 妻としたい気持ちと折れる心 夫の自尊心と男の本能
第4回 閲覧注意! セックスの悩みに答える「直球Q&A」
第5回 マンネリ夫婦の関係改善 スキンシップ&歩み寄り術
第6回 ゲイとレズの逆転夫婦「ノンセックスでも深い絆」
第7回 「でも、子どもは欲しかった」結婚23年目の初告白

「夫婦間のセックスは好き」が7割弱

 今回、日経DUALでは、2017年7月13日から7月23日にかけて、インターネット上でアンケート調査を実施。女性149人、男性51人の計200人から回答を得ました。回答者の平均年齢は39.8歳、パートナーの平均年齢は40.9歳でした。

 結婚歴は4年以上7年未満が26.1%、7年以上10年未満が23.1%、10年以上15年未満が22.6%。子どもの人数は1人が34.0%、2人が39.5%、3人が13.5%で、いない方が9.5%でした。

 最初は、こんな直球の質問です。

 夫婦間のセックスについて、「好き」と答えた人が45.7%と半数に迫り、「どちらかと言えば好き」も含めると68.8%という結果になりました。夫婦のセックスについて、多くの人が肯定的に考えていることが分かります。男女で見ると、男性は54.9%が「好き」、25.5%が「どちらかと言えば好き」と答えており、より夫婦間のセックスが好きということが分かります。とはいえ女性も42.6%が「好き」、22.3%が「どちらかと言えば好き」と答えているので、男女間の差は大きくはないようです。

 では、実際のところ、どのくらいの頻度でセックスをしているのでしょうか?

≪次ページからの内容≫
・「月に1回でもぜいたくなの?」
・セックスの理想的な回数と現実に乖離
・夫の4人に3人がパートナーとギャップ
・「レイプみたいなセックスは困る」
・「妻は子作りの手段、私は日常生活」
・過半数が「セックスレス」という衝撃
・疲弊する妻、ルール化したい夫