Eテレ『おかあさんといっしょ』のうたのおにいさんで大人気だった横山だいすけさん。番組卒業後は、ママたちが“だいすけおにいさんロス”になったという話題も飛び出したほどです。そんな横山さんは、子どもたちに大人気の絵本シリーズ『くまのがっこう』と『ふうせんいぬティニー』の映画化作品『映画くまのがっこう パティシエ・ジャッキーとおひさまのスイーツ & ふうせんいぬティニー なんだかふしぎなきょうりゅうのくに!』の主題歌を担当。今回は、2作品同時公開となる映画紹介と共に、横山さんのインタビューをお届けします。主題歌に込められたメッセージや、横山さんのご家族についてなど、たくさん語っていただきました。

横山だいすけ (主題歌担当)
1983年5月29日生まれ、千葉県出身。2006年、国立音楽大学音楽学部声楽科を卒業。小学3年生から大学卒業まで合唱を続ける。劇団四季時代は『ライオンキング』などの舞台に出演。2008~2017年3月まで、NHK Eテレ『おかあさんといっしょ』に、うたのおにいさんとして歴代最長出演。

卒業後に主題歌のオファー。背筋がピッとなる思いでした

清水(以降、――) 『映画くまのがっこう パティシエ・ジャッキーとおひさまのスイーツ & ふうせんいぬティニー なんだかふしぎなきょうりゅうのくに!』の主題歌を担当されることに決まったとき、どんなお気持ちでしたか?

横山だいすけ(以降、横山) 『おかあさんといっしょ』を卒業して、映画の主題歌のお話をいただいて、本当に背筋がピッとなる思いでした。親子で見てほしい作品なので、9年間うたのおにいさんとして関わってきた年代の子どもたちや、親御さんたちに、また歌を届けられるのはとてもうれしいなぁという気持ちでした。

―― 主題歌『さよならだよ、ミスター』について教えてください。

横山 作詞・作曲の水野良樹さん(いきものがかりのリーダーでギタリスト)に色々お話を聞かせてもらったのですが、“ミスター”というのは、子どもを一人前の人としてちゃんと扱うという意味で、いつかは親の手を離れて独り立ちしていくというときに向けて、今この言葉の意味が分からなくても、子どもに大事な言葉を残しておくという、親のメッセージをいっぱい詰め込んである歌なんだそうです。そのお話を聞いたとき、とても温かいと思いました。『おかあさんといっしょ』の中でも、そういうことをすごく大事にしていて、子ども扱いせず、赤ちゃん言葉のようなものも絶対に使わない、一人の人間として関わっていこうと思っていたので、この歌にリンクするところがいっぱいあると思いました。メロディーも歌詞も覚えやすいので、耳に残る歌だと思います。

―― 一度聞くと、すぐに歌いたくなる曲ですよね。今回、映画化された『くまのがっこう』と『ふうせんいぬティニー』は、子どもたちに大人気の絵本シリーズですが、横山さんはどのような印象をお持ちでしたか?

横山 僕は小さいころから絵本が大好きで、親が読んでくれたり、自分でもたくさん読んだりしたのですが、『くまのがっこう』は優しいタッチというか、何とも言えない温かさを感じる作品だと思います。『ふうせんいぬティニー』は、今回のお仕事をきっかけに知ったのですが、不思議な楽しさがありますよね。新しい感覚というか、シュールっぽいところもあるし。

温かさを感じる『くまのがっこう』

(C)2017 BANDAI/The Bears’ School Movie Project
温かさを感じる『くまのがっこう』 (C)2017 BANDAI/The Bears’ School Movie Project

不思議な楽しさがある『ふうせんいぬティニー』

(C)2017 GenkiKawamura & KenjiroSano /Tinny Movie Project
不思議な楽しさがある『ふうせんいぬティニー』 (C)2017 GenkiKawamura & KenjiroSano /Tinny Movie Project