(ステップ5) 計画通りできた付箋は「できた!ページ」に、できなかった付箋は別日に貼り直し

 手帳の計画に沿って宿題を進めていきながら、その通りにいく日もあればうまくいかない日もあるでしょう。大事なのは小さな達成感の積み重ねと、失敗したときにもう一度計画を立て直す経験です。オススメは週間スケジュールページとは別に、達成した付箋だけを貼れる「できた!ページ」を作っておくこと。どこまでできたかが一目瞭然なので、子どもが達成感を感じながら宿題を最後まで進められます。

 反対に計画通りできなかったときには、「いつならできるか」を一緒に考えて付箋を移動します。このとき、「なんでできなかったの! いつまでもテレビを見てたからでしょ!」と怒るのはガマン、ガマン。「できなかったんだね。どうしてかな」と淡々と聞き、子どもが「テレビを見過ぎちゃって時間が足りなくなっちゃった」と答えたら「テレビを見過ぎて時間が足りなくなったんだね。じゃ、どうしようか?」というふうに、子どもの言葉をリフレインしながら受け止め、次の行動を促すアシストをします。子ども自身が問題の原因に自分で気づき、自分の行動を決められるように手助けすることで、子どもの自立心もぐんぐん伸びていきますよ。

 次回は、3歳から始められる手帳デビューのステップについてお伝えします!

(取材・文/宮本恵理子)