2014年に授かり婚。自分も社員もよく分からないまま出産へ

 忙しいけれど仕事も楽しく、充実した日々を送っていた土屋さん。そんな矢先、思いも寄らない妊娠が発覚します。

 「妊娠・出産したらどうなるか、全く想像がついていなかったけれど、どうにかなる、と突っ切った感じ。そのため大きな不安もなく、出産ギリギリまで働き、出産したらすぐ戻ってこられる、何でもできる、と思っていました。授かり婚で突然の結婚と妊娠のW報告で、役員に驚かれました」

 安定期に入ったタイミングで社員にも発表。そのときが一番緊張したといいます。

 「うちの会社はスタッフがみんな若くて、子どもがいる人は1人か2人。全体会議の中で、実は妊娠をしました、という話をしたら、特に男性陣は中学生みたいな反応でポカーンとしていて(笑)。妊娠ってどういうこと、という感じで。本人である私も分かっていないし、とにかく何も変わらないから大丈夫、と言い聞かせました」

 幸いつわりもなく体調も良かったため、出産の1週間前まで、妊娠前と変わらずに終電まで働いていたそう。

 「出産が1週間早まってしまったこともあり、出産の準備も何もかもしていなくて。陣痛タクシーの中で、ベビーベッドのレンタルを早く予約しなきゃ、みたいな(笑)。入院している1週間のうちにAmazonでベビーグッズを買って送って、みたいな感じでした」

お客様と家族
 お客様の悩みを解決したいので、うまくいったという連絡があるとうれしいですね。利用していただいているお客様の「うれしい」や「ありがとう」は何よりのパワーになります。

 夫は家事・育児に協力的で、掃除と洗濯は夫が担当、子どものお迎えも半々です。私が仕事を好きなことを理解してくれているので、出張に行くことやベビーシッターを使うことに対してノーと言われたことはありません。ケンカもたくさんしましたが、すべてにおいて応援してくれています。また、2015年に出産をしたときに、初めて息子が生きるかもしれない22世紀を想像するように。出産をきっかけに視野が広がりました。家族には感謝の気持ちでいっぱいです。

とことん逃げずに向き合う
 落ち込む理由の9割は仕事。気分転換をしてもスッキリしないことが多く、逃げずに1歩でも進めてみると、うやむやな悩みも明確になる気がします。