起業するまでの経緯や仕事と家庭の両立についてなど、多くの壁を乗り越えてきたママ起業家や社長にインタビューする「私が壁を乗り越えたとき」。第10回は、プレスリリース配信・PR情報サイトを運営する株式会社バリュープレス代表取締役の土屋明子さんを紹介します。

 土屋さんは、2児の子育てをしながら、プレスリリース配信サービスを手掛ける会社を経営しています。オンラインで誰でも利用できる手軽さで、今では国内最多の48000社が利用する規模に。しかし土屋さんは社長になってからの突然の妊娠や、2度の出産を経験し、産後は社長が不在がちという状況から、社内では混乱も起きたといいます。そんな試練にどう向き合ってきたのでしょうか。

 この連載は「上編」「下編」の2本立てでお伝えします。上編では、土屋さんの学生時代のインターン経験や、就職先を選んだ理由、そして社会人4年目で突然、子会社の取締役になったときのお話などをご紹介します。

好奇心旺盛で様々な職業に興味を持った子ども時代

 島根県出身の土屋さん。幼少期は、比較的活発な子だったそう。

 「4歳のころからエレクトーンを習いはじめたこともあり、音楽が好きでした。小学校低学年のころからミュージカルなどにもよく連れていってもらったので、歌って踊って仕事ができるなんていいなという単純な理由で(笑)、ミュージカルダンサーになりたいと思ったこともありました」

 それからも好奇心旺盛で、様々な職業に興味を持ちました。

 「中学生のころは、ジャーナリストに憧れました。海外のニュースをはじめ、色々なことに興味があって。世界中を回って好きなところに取材に行く、見たいものを自分の目で見る、というのが面白そうだと思いました。高校生のころは、文化人類学などの学者になりたかったです。先住民が暮らしているところに行ってフィールドワークをするとか。そんな夢を見て、茨城県の大学に進学しました」

 両親ともに教師だったこともあり、起業や社長になる姿は想像できなかったといいます。

 「家庭内ではビジネスや経営、経済についての話が日常的にあるわけでもなく、田舎でのんびりと生活するなかで、あまり縁がなくて。そのため、自分がビジネスマンとしてバリバリ働く姿はあまりイメージを描けていなかったと思います」

土屋明子 株式会社バリュープレス代表取締役

島根県出身。営業職としてマーケティング・プロモーション商材のセールスを通し、広報・プロモーションスキルに着目。リリース配信事業、イベント企画、講座主催を通しての人材育成など個人・法人を通して幅広く活躍。2011年プレスリリース事業を引き継ぎ、クラシックコミュニケーション株式会社設立、代表取締役就任。2012年株式会社バリュープレスと事業統合。2児の母。

次ページから読める内容

  • 実際に目で確かめたくて、新聞社に直接履歴書を持ち込みインターンに
  • 1年目からダッシュできるような働き方がしたくてベンチャー企業へ
  • ベンチャー企業に入社。営業をしながらマーケティングや広報を学ぶ
  • 悶々としているときに、取締役を任されることに

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