ケータイ・スマホを持ち始める年齢が下がるとともに、保護者は新しい問題に直面せざるを得なくなってきています。「スマホ事件簿」でおなじみのITジャーナリスト・高橋暁子さんによる連載「Q&A 子どもとネット いい関係」では、ネットやスマホ周辺におけるよくある疑問や悩みをデータとともに取り上げ、それに対する回答を模索していきます。

Q. 子どもに格安スマホを安全に使わせるコツは?

 格安スマホの普及率が上がり続けている。マイボイスコムの「格安スマホに関するアンケート調査」(第3回、2017年3月※)によると、格安スマホの利用率は25.1%に上る。月額料金が大手キャリアの約半額など大幅に安くなることから、支持が広がっているのだ。皆さんの中にも、既に格安スマホに切り替えたり、検討中という方もいるだろう。

 大手キャリアには専用のフィルタリングサービスが無料で用意されている。一方、「子どもの安全利用を考えると格安スマホは不安」という保護者も多いだろう。格安スマホを子どもに安全に使わせるためのコツについて考えていきたい。

スマートフォン情報セキュリティー3カ条を守ろう

 まず、格安スマホ以外でも通用するスマートフォン自体のセキュリティーを高める方法についてまとめておこう。スマートフォンにおける情報セキュリティー対策は、日本では「スマートフォン情報セキュリティ3カ条」が大切と言われている。3カ条は以下の通りだ。

1: OSやアプリケーションのアップデート

 古いOSを利用しているとウイルス感染の危険性が高まる。更新の通知がきたら、脆弱性が修正された新しいOSにアップデートしよう。アプリケーションも最新にアップデートしておくことで安全性が高まる。

2: ウイルス対策ソフトの導入

 Android端末を利用する場合、ウイルス対策ソフトの利用は必須。ノートン モバイルセキュリティ、ウイルスバスター モバイルなどが用意されている。月額数百円程度と非常に安価なので、安全対策としてぜひ導入したい。