「食べ物」で海外旅行へのモチベーションを上げる

 旅に行けると知って大喜びの長男でしたが、予想通り「パパと弟は一緒じゃないの? 」という質問が。「パパは仕事があるし、弟はまだ小さいのでお留守番だよ」と説明すると、「世界に行ってみたい」という気持ちが勝ったのか、すぐに納得してくれました。

 しかし、行き先を伝えると「カナダなんだ……」と、どこか残念そう。確かに、お気に入りの地図絵本でのカナダの扱いは「スキー、楓、トーテムポール」という紹介のみ。これでは子どもの興味は引けないかも……。

 そこで、ガイドブックを購入。レストラン案内のページを見せながら「バンクーバーはメープルシロップが有名なんだね。生のブルーベリーたっぷりのパンケーキがとってもおいしそうだね」「海沿いの屋台で売っているホットドッグが大人気だって」と、食方面から長男の関心を引く作戦に出ました。5歳にしてすでに親よりたくさんごはんを食べる長男に、この作戦は大成功。「パンに塗るメープルバターを買いたいから、バンクーバーのスーパーの場所を地図で調べる」とまで言い出し、出発までの間、穴が開くほどガイドブックを眺め続けていました。

 子どもの興味はそれぞれ。プリンセスに憧れる子もいれば、働くクルマが大好きな子もいます。「海外の女の子がどんなドレス着ているのかデパートで見てみよう」「日本と外国ではゴミ収集車の色は違うのかな? 」というように、子どもが日ごろから関心を持っているものとつなげてあげると、海外旅行に対するモチベーションも上がりそうです

出発前から長男と目を付けていたレストランにて朝食。「地産地消」をテーマにしており、地元で取れたポテトやソーセージなどのプレートもありました
出発前から長男と目を付けていたレストランにて朝食。「地産地消」をテーマにしており、地元で取れたポテトやソーセージなどのプレートもありました

子どもにとても優しいお店で、塗り絵やクレヨンの貸し出しなどのサービスも。宿泊先から近かったこともあり、滞在中は毎朝通いました
子どもにとても優しいお店で、塗り絵やクレヨンの貸し出しなどのサービスも。宿泊先から近かったこともあり、滞在中は毎朝通いました

クルマ、タクシー派なら荷物は大型のスーツケース1台で

 荷物は70Lのスーツケース一つで行くことにしました。家族4人で沖縄に行くときにも使うものなので、3泊5日の旅行には若干大きめ。でも、帰りにお土産を入れることを考えるとちょうどいいサイズです。自宅から空港、現地空港からホテルへはクルマやタクシーでの移動を考えていたので、スーツケースを持ち歩く時間が短く、大きさは気になりませんでした

 空港まで電車で移動する人や段差が多い場所に行く人は、小さめのスーツケースにリュックサック、貴重品入りの斜め掛けショルダーバッグという組み合わせも良いかもしれません。

 私の場合、ちょっと目を離すとどこかに行ってしまう(かもしれない)長男をすぐに追いかけられるように、手荷物の数は少なくしておきたいという考えもありました。そのため、仕事でも使っているA4サイズが入るナイロン製のショルダーバッグに、カメラ、ガイドブッグ、空港でレンタルしたWi-Fiなどを入れて機内に持ち込み、現地でも荷物一つで行動しました。