2045年、人工知能にはできない仕事、それが「考えること」
今の小学生が働き盛りとなる2045年には、コンピューターが人間の知能を超えると予測されています。コンピューター、つまり人工知能=AI(Artificial Intelligence)が人に代わって仕事をすることになり、多くの人が職を失うと予測されているのが2045年問題です。AIは、超高速で情報処理ができます。データ入力作業などの単純作業のスピードは、今の時点で既に人間はAIに勝てません。データを数値化できるだけでなく、さらに分析まで、人間を超えたスピードでこなすのがAIです。単純作業だけの仕事は人間がしなくてもいい時代がやってくる、いやもう始まっているのです。アメリカでは既にAIによる失業率が上昇しています。今後、世界中にこの波が広がっていくと予測されています。
では、人間はAIに淘汰されてしまうのかというと、そうではありません。AIにはできない、人間にしかできない仕事があります。それはAIを利用することであり、つまり「考える」ということ。AIには、予想の立たないアクシデントに遭ったときにどう回避するかといったことができません。例えば自動運転装置のように、あらかじめAというパターンの事故が起きそうなときにはこう対応する、といったことをプログラミングしておくことは可能でしょう。でも、そのありとあらゆるパターンを「想像」してプログラムを「創造」することは人間にしかできません。また、感情が伴うこともAIは苦手です。気持ちを「想像」して、対応の仕方を「創造」できるのは、人間だけができる力なのです。「想像」と「創造」、つまりそれは「考える」ということです。