プログラミングが分かると可能性が飛躍的に広がる

 2045年問題の中で、AIに淘汰されない人になるためには、AIを使いこなし、開発し、メンテナンスできる人にならなくてはなりません。単に公式を丸暗記で覚えて正解を求めるだけの数学ではなく、数学を使いこなしてプログラミングを創造できることが必要になります。そのためにプログラミング言語を学ぶことは必須なんです。私は普段、物事を考えるのは母国語である日本語ですが、プログラミングするときにはプログラミング言語で思考します。

 プログラミングというのは、インターネットとコンピューターを自在にあやつる能力のことです。プログラミングができる・分かることで、できることの幅が一気に広がります。例えばメールのテンプレートにしても、1から自分でオリジナルなものを簡単に作れたら、それをビジネスツールにもできるということにもなります。つまり、自分ができることの制限がなくなるんです。無制限にカスタマイズできるし、さらにゼロから作れるということでもあります。スマホのアプリも、自分で使いたいもの・使いやすいものを自分で作ることができるのです。

 だからといって、みんながみんなプログラマーになれ、というのではありません。プログラミング言語を理解して、必要なときに使えればいい。プログラミング言語は一つでも間違うと、コンピューターは正しく動作しないので、理論的な思考ができないと使いこなすことができません。だからプログラミングができるようになると論理力が付きます。そこも非常に大切です。