「夏休みのテーマ」を家族会議で決める

 家族会議でテーマを決める、というのも楽しいかもしれません。

 パパ、ママ、お子さんそれぞれが興味のあることを出し合って、その中から、「今年の夏休みのテーマ」を決めてみましょう。例えば「自転車」というテーマでもいいし、「みんなで力を合わせる」ということをテーマにして、キャンプなどにチャレンジするのもいいでしょう。

 大人が子どもと遊ぶときに疲れるのは、「子どもに合わせてあげている」という意識が強いときです。子どもだけでなく、大人も自分自身の目標を立ててみると面白いかもしれません。必ずしも、子どもの好きなことに付き合わなくても大丈夫。パパやママの好きなことに付き合ってもらってもいいんです。時間に余裕がある夏休みにしかできないことを楽しんでほしいなと思います。

 こうして、テーマを決めるところからお子さんと一緒に考えていけると、計画して、準備して、実行して、振り返る、というサイクルに親子で一緒に取り組めることになります。その中で、お子さんは小さな成功体験を積んだり、達成感を味わったりすることができます。

 失敗体験も成功体験にできるのは、夏休みのように余裕のあるときだからこそ。普段の忙しい生活の中では、週末ですらやらなきゃいけないことに追われがちで、ゆっくりと振り返ることもなかなか難しいですよね。

 子どもが一緒にいてくれる時間はあっという間に過ぎ去ってしまいます。中学生になったら、家族がバラバラに過ごす時間のほうが多くなってしまいますから、「どこかへ行く」だけではない家族の楽しみ方を、ぜひ子どもが小さいうちに見つけてほしいなと思います

(写真/澤田聡子、鈴木愛子)