家事分担のルールは決めない。暇なときにできる人がやればいい

── それだけ観察しているということは、保育園の送迎はかなりされているのでは。

中尾 できる限り、送りは行っています。電動アシストのママチャリに乗って、ヘルメットをかぶせて、水筒とノートとコップが入ったバッグを持って。準備も前の日、支度ができる時間に自分がいればします。保育園から帰ったらバッグの中にある洗濯物をすぐに洗濯機に入れて、その日の洗濯物を出したらすぐに、次の日の分をセットしちゃいますね。

── 頼れるパパですね!

中尾 これは仕事でも同じなのですが、前もって準備をしないと心配なんです。きっと心配性なんですよね。
 かといって子どものころに宿題を前もってやっていたかというと、それはそうでもないんですけど(笑)。

── 家事は結構、されるんですか? どちらが何をするとか、決めたり…。

中尾 僕ね、ルールを決めるのが嫌いなんですよ。家事なんてそもそも、妻がやるものとも、僕がやるものとも決めていませんし、忙しくてできなかったらどんどんためて、暇なときにやればいいじゃないかと考えているんです。ルールを決めるのが一番いやというか。

── 分担も決めない?

中尾 共働きで家事と仕事の両立となると、「これはパパの仕事でこれはママの仕事」などと決めることもあるようですが、うちは、そういうことも全く決めていないですね。ただ、僕は料理はできないということだけは、言っています。「料理は作りたくても作れないから、ごめんなさい、ママ、お願いします」と。味噌汁やサラダくらいしかできないんです。だから料理以外のことは、積極的にやります! という感じです。

── 料理以外と言っても、気づいたほうがやるとなると、例えば洗い物がたまってしまって困るとか、ゴミ出しを忘れてケンカになる…ということもないですか。

中尾 もちろん、忘れていることはありますが、どちらが分担というルールを決めていないから、それでもめるようなことはないです。むしろ「明日やればいいかな」という感じで。