親は、子ども以上に悩まないことが大切

 学校に行けないことは、やはり当事者は「その子自身」であることなので、親が悩むのは当たり前です。しかし、まずはその子の「心」を大切にしてあげることを念頭において、親が子ども以上に悩まないことが大切だと思っています。

 「学校に行けない」という見える出来事に注目してしまいがちですが、「学校に行けないこともつらいけど、それ以上に心がつらい状態にあるんだ」という「心の背景」をしっかりと親自身が見守ること、そこに寄り添い伴走することが本当に大切なことなんだと思っています。

 そして、そのつらい「心」の状態はどんなお子さんにも十二分に起こり得ることです。ぜひ、お子さんの「心のSOS」を感じたら、親として「あなたがどんな状態でも大切」だということを伝えていきましょう。特に、いじめなど大きな問題で深刻に心を痛めてしまった場合は、長い時間が必要になる場合もあるかもしれません。そのときも、一人で抱え込んでしまわず、できるだけ色々なサポートや支援を頼っていきましょう。

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(イメージ写真/iStock)