(1) 表題とサブタイトル

 表題は自由研究の「テーマ」にあたる大事なもの。その先に続く中身を読んでもらうには、読み手が興味を持つようなタイトルをつけましょう。例えば、第2回の記事『焼きそばがカラフルに! 理科への興味は“驚き”から』に登場する焼きそばの実験であれば、『カメレオン焼きそば』なんてタイトルがおもしろいかもしれません。

 しかし、それだけでは何が言いたいのか分かりません。そこで必要なのがサブタイトルです。サブタイトルは表題を補足するものです。上のように表題だけでは伝わりにくい場合、『カメレオン焼きそば ~焼きそばにあるものを入れると色が変わる~」といった感じで補足があれば、なんだか面白そうだな、読んでみたいなと思いませんか? そう思わせることができたら成功です。

(2) この実験をすることにしたきっかけ

 「まとめ」というと、実験手順と内容・結果を書けばOKと思っている子が多いと思いますが、その前に書いておきたいことがあります。それは、なぜこの実験をしようかと思ったかという動機です。または目的でもいいでしょう。それがあることによって、この実験が自分にとっての研究になります。

 とはいえ、これといった動機が見つからないという子もいるでしょう。でも、動機は何だっていいのです。例えば「前にテレビで焼きそばの色が変わるのを観て、面白そうだと思った。本当に変わるのか自分で試したいと思った」でも構いません。なぜそれに関心を持ったのかを書いておきましょう。

(3) 準備したもの

 実際、自分が実験をしたときに使ったものを書きます。家にあるもの、新たに買ったものなどを書いておくといいでしょう。読み手の参考になります。

(4) 手順・実験内容を写真入りで紹介

 「まとめ」の要となる部分です。実験の手順は番号をふって、簡潔に書きます。その際に各行程を写真で記録しておくといいでしょう。動植物などの観察であれば、絵を描くのもいいですね。絵を描くためには細部までよく見なければなりませんので、より詳しく観察するようになります。

 実験の内容は、例えば前出の焼きそばであれば、○○をしたことによってどのような変化が起きたのか、色や匂いなどを調べ、記録します。その際も写真があるとより伝わります。また、写真を撮っておくと、実験の後でまとめるときにそのときの様子を思い出すことができます。

(5) 結果・感想

 最後にこの実験をやってみて、分かったことを書きます。低学年なら「紫キャベツの煮汁やレモン汁を入れると、焼きそばの色が変わった」でOKです。そして、その後に「ピンクの焼きそばがきれいだった」など自分の感想を書きます。

 高学年で『溶液の性質』について理解できているのなら、「レモン汁は酸性なのでピンク色に変わった」など一歩踏み込んだ結果を書くことができるでしょう。そして最後に、自分の感想を書きます。