夏休みの宿題の定番といえば、自由研究。DUALでは夏休み特集として「自由研究の楽しみ方」を3回にわたって紹介。第1回では低学年、第2回では高学年におすすめの自由研究をそれぞれ2つ提案しています。今回は小学1年生と4年生の女の子たちに挑戦してもらいましたが、どの実験もみんな楽しそうに取り組んでいました。

 しかし、自由研究は「やっておしまい」ではありませんよ。最終回では、自由研究の成果が光るレポートのまとめ方をプロが伝授。前回に引き続き、中学受験専門個別指導塾SS-1の理科主任・辻義夫先生に教えてもらいました。ぜひ参考にしてみてください。

【夏休み自由研究2017 特集】
(1)料理も立派な自由研究の題材 親子で豆腐作り
(2)焼きそばがカラフルに! 理科への興味は“驚き”から
(3)プロが伝授 自由研究のカッコイイ見せ方・まとめ方 ←今回はココ

「楽しかったー!」 でも、その後に待っている自由研究のまとめ

中学受験専門個別指導塾SS-1の理科主任・辻義夫先生
中学受験専門個別指導塾SS-1の理科主任・辻義夫先生

 夏休みが始まると、気になる自由研究の存在。「早くやらなくちゃ!」「今年こそはちゃんとやろう」など、はじめは意気込んでいても、気がつくとつい後回しになってしまい、お盆を過ぎた頃に慌てて取り組む人も多いのでは?

 でも、テーマが決まり、実際にやり出すと案外楽しいもの。ところが、「あー、楽しかった!」とそこで終われないのが自由研究。最後のまとめが待っています。この“まとめ”が大変で、自由研究が苦手という子もいるようです。

 「子どもは本来、何かを調べたり、実験をしたりするのが好きです。でも、それをまとめるのが苦手だったり、面倒くさがってしまったりするんですよね。では、なぜそうかといえば、自由研究のまとめ方がよく分からないからです」と辻先生。

 「多くの小学校では、夏休みの宿題に自由研究があります。自由研究は、何について調べても、取り組んでもいいという自由度の高さが魅力な一方、まとめ方などすべてにおいて子ども任せになっています。中高生であれば、学校の授業でレポートのまとめ方などを学習するので、自分でまとめられるようになりますが、小学生にはまだその経験がありません。ですから、そのやり方をきちんと教えてあげる必要があります」

 では、自由研究にはどのようなまとめ方があるのでしょうか? 次のページから辻先生に詳しく教えてもらいましょう。