真夏の食欲のないときこそ、甘酒ドリンクやスイーツでおいしく栄養補給

 甘酒が完全に冷めたら、清潔な保存容器(ガラスびんなど)に移して、冷蔵庫に保存します(火入れした場合、冷蔵庫で約1カ月、冷凍で約3カ月間保存可能)。お水で割るだけでもほのかな甘みがあっておいしいですし、豆乳や牛乳、飲むヨーグルト、果汁入りのジュースでブレンドすると子どもも飲みやすいでしょう。

 「お好きな果物を甘酒と一緒にミキサーにかけてドリンクにしてもおいしいですよ」と濱島さん。色もカラフルになって、果肉がさらに甘みを増してくれるので、子どももゴクゴクの飲めます。

お水で割って氷を浮かべれば、さっぱりと夏のドリンクに。キウイやブルーベリージュースで割ると色もカラフルで栄養も満点。夏の朝に飲みたい一品です (右/濱島展枝撮影)
お水で割って氷を浮かべれば、さっぱりと夏のドリンクに。キウイやブルーベリージュースで割ると色もカラフルで栄養も満点。夏の朝に飲みたい一品です (右/濱島展枝撮影)

 最後に出来上がった甘酒ドリンクと甘酒を使ったスイーツをみんなで試食することに。水で希釈して氷を入れた冷たい甘酒と、バナナとココナッツの甘酒アイスを前に子どもたちの目もキラキラ。この甘酒アイス、甘酒とココナッツミルクとバナナをミキサーにかけて冷凍するだけという、実に簡単なスイーツなのです。冷凍したアイスをスプーンで崩して、バナナと一緒に盛り付ければ、おしゃれなカフェのスイーツのよう。子どもたちにも大好評で3人ともお代わりしていました。

ココナッツの風味と完熟したバナナがより甘さを引き立ててくれます。お砂糖を一切使ってないとは思えないぐらいスイート
ココナッツの風味と完熟したバナナがより甘さを引き立ててくれます。お砂糖を一切使ってないとは思えないぐらいスイート

 「甘酒というと、冬に温めて飲むイメージがありますが、江戸時代では夏バテ防止の栄養補給として親しまれ、夏の風物詩にもなっていたんですね。真夏の食欲のないときや忙しくて時間がないときにも手軽に栄養補給ができるので、手作りの甘酒でご家族みんなでパワーアップしていただけたら」と濱島さん。

 朝、子どもと一緒に甘酒を仕込んで、8時間じっくり育てた作りたての甘酒を味わうのも、夏の楽しい一コマとなりそうです。