食欲旺盛な小学生キッズに編集長の乗り切りメニュー

13.まずは一品、こってり味の「のりレタス」(5分)

【材料】レタス半玉 のり5枚 ごま油 しょうゆ 好みで酢や焼肉のタレ
【作り方】子どもたちに作らせましょう。レタス、のりをこまかくちぎって大きなボウルに交互に入れて、調味料で味付け。
【ポイント】のりがごま油と醤油で味付けされるので、サラダなのにごはんのおかずになってしまう! 大食漢の弟くんの健康面でもママは嬉しい「おかずサラダ」です。

福本 おっ、レタス丸ごと消費ですか。葉ものって中途半端に残っちゃうから、一気に食べられるこういうのはいいですね。

羽生 そうでしょ。気がつけば食欲旺盛な小学校5年、3年に成長した娘と息子が学童から帰ってくるなり「お腹すいたー!」と。私の帰宅時間とほぼ同時なので、「とりあえずの一品」を出して時間を稼ぐんです。ここでスナック菓子とか出したくないじゃない?

 そんな「まずは一品」として最近子どもたちに意外にウケているのが、この「のりレタス」。テレビで“単身赴任のパパさんでも、包丁もまな板も使わずにできるし、立派なおつまみになりますよ!”と紹介されていたので夫に作ってみたら、子どもたちがペロッとたいらげるようになりました。レタスをちぎる所から子どもたちにやらせるといいですよ。あっさり味に見えるけど、ゴマ油とお醤油で、こってり味なのがいいみたい。

14.「味つき魚」で片付け不要プレート!(10分)

【材料】かれいのみりん漬け(さばみりんでもOK) 冷凍ごはん
【作り方】魚焼きグリルに入れられるグリルパンに、かれいのみりん漬けや冷凍ごはん、その他食べたいものを一度に入れる。上下強火で5~10分程度加熱(タイマー付き)するだけ。キッチンを離れて洗濯物を取り込んでいるうちに完成。
【ポイント】魚料理だけど後片付けはホイルごと捨てられるので、楽ちん!

羽生 肉より魚が大好きなわが家の子どもたち。何かというと「お魚がたべたい!」というのだけど……。う~ん、ママとしては嬉しいですが、疲れているときは煮魚・焼き魚は後片付けがおっくうでしょ。そういうときのために私が常備しているのは、みりん漬けや西京漬けなど長持ちする「味つき魚の冷凍品」。

特にお勧めなのは「かれいのみりん漬け」です。安売りのときに買っておいて下さい。骨も少なく焼き時間が短い。トロッと食べられるし、見た目も見栄えがする赤色。それをごはんと一緒にプレートごと食卓に出すと、「きゃー、豪華だね!」なんてコロッとだまされてくれます(笑)。まだまだ可愛い小5と小3です。ポイントは、魚焼きグリルに入るプレートに、常時アルミホイルを敷いておくこと。準備と後片付けがグンと楽になるよ。

福本 確かに、こんなふうに出されたら、イベント感が出ますね。おうちでバーベキューみたい。魚焼きグリルやグリルパン、ほかにアッと驚く使い道はないですか?

15.素材も時間もなくたって、「渋いピラフ」が2種完成!(5分)

【材料】あみ 塩辛 ごはん バター チーズ
【作り方】アルミホイルを敷いたグリルパンにごはんを敷く。「あみ+バター」、「塩辛+チーズ」をまぜて5分程度グリルする。
【ポイント】甘いあみにはバターを、しょっぱい塩辛にはチーズを加えてみると……渋くて美味しい!

羽生 これは自分がお迎え当番というのをすっかり忘れていた日のスペシャル乗り切りメニュー(汗)。肉や魚はカチンコチンに冷凍されたものしかなく、子どもたちはお腹がすいている!という状況。私はすぐに残り仕事に取り掛からねばならない、という夜に冷蔵庫の中のものだけで極限に挑戦しました。

 えー、主たる材料は、「あみ」と「塩辛」(ハイ、わたしのおつまみです苦笑)。ですが子どもたちは「2種類もママすごーい!これってピラフ?」と意外にニコニコ、ホクホク食べていて。ママの前向きな姿勢が最高の味付けってことだね(開き直り)。思いのほか美味しかったので、読者のみなさんも心に余裕があれば試してみてください。
※本当に忙しい夜は外食してくださいね^^;

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羽生 今年も各スタッフが、日々の苦労をユーモアあるレシピに落とし込んでいましたね。いかがだったでしょうか。参考になるテクニックやお役立ちワザは見つかりましたか? 最後に、恒例の私が大切にしている「ワーママ感涙手抜きレシピ」の3条件を紹介しましょう。

(1)憔悴しているときは、なるべくまな板&包丁を使わない
(2)多少栄養が偏っていても子ども好きのする味付けで失敗を防ぐ
(3)「洗わなきゃ…」の心理葛藤がないように、お皿も少なめ

(注)DUAL編集部は毎日手を抜いているわけではありません!

(文/日経DUAL編集部 福本千秋)