ローンも一緒に家を売却できる「アシューマブルローン」てなんだ?

 今年4月からすでに実施済みですが、住宅を売却した際にフラット35のローンを買い手の側が引き継ぎ可能な「アシューマブルローン」という仕組みもできました。これは売却相手がフラット35のローンごと家を買うことが可能、というちょっと不思議な仕組みです。あまりおなじみではありませんが、フラット50ではすでにありました。

 例えば将来金利が上昇した場合、通常はその時点の金利で買い主は家を買います。一方、この仕組みでは売り主が家を取得した際にローンを組んだときの金利で買い主は家を買ってローンを組む(実質的にローンを引き継ぐ)ことができます。

 例えば10月に金利が1.5%の時点で購入、10年後に金利が3%のときに売却する際、買い手は通常3%でローンを組んで家を買いますが、アシューマブルローンならば1.5%の金利で買い手も家を買える、といった仕組みです。

 このように、低金利でローンを組んだことが将来の売却時に有利になる可能性もあるローンです。

 他にも変更点としては、省エネ性、耐震性など一定の水準以上の住宅に適用されるフラット35Sは10月以降に金利引き下げ幅が0.3%から0.25%へ変更されます。

 フラット35は制度変更であちこちが従来とは異なる仕組みになりました。上記の説明は概要のみとなりますので、利用に当たっては必ず詳細をHPや金融機関で確認してください。

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(イメージカット/鈴木愛子)