緊張と疲労の連続、そして自分自身への戸惑い

 調べてみると、日本の育休復帰の平均月数は10カ月前後(※1)。夜泣きや離乳食が3回食になるタイミングが重なるので、復帰後のママは緊張と疲労の連続です。私もそうですが、本格復帰後も授乳を継続しているママは約半数(50%)もおり、そのうち約6割がトイレで搾乳をしているそうです(※2)。

 さらに、月経が再開し、PMS(月経前症候群)が始まるママも少なくない時期。母乳も「白い血液」ですから、貧血でどっと疲れやすくなったり、メンタルが乱れるママも少なくないはず。でも休めない

 体のことだけでなく、物理的にも同僚より仕事に割ける時間と余力が圧倒的に少ない。産む前に周囲に評価されていた自分には戻れない。その事実を突きつけられ、挫折感から辞めてしまうママも少なくないといいます。

 復帰後は誰より自分自身が自分に戸惑うのです。「母親」という新たな役割を得た自分が、状況を立て直さねばなりません。

 うまくできずに結局どれもこれも中途半端になって、自責の念にかられたり、一生懸命にやっていても何かを取れば何かが立ち行かず、仕事先にも家族にも謝り続ける生活に、「病むな」と言うほうが無理があります。どこかで開き直るか、諦めるかしないと、うつになってしまう。今はまだそんな風に働くお母さんを追い詰めてしまう社会構造なのだと感じています。

 私は起きている時間3役のすべてを緊張感をもって同時進行し続けたことで、“あ、これはまずい。赤信号だ”という本能が警鐘を鳴らす事態が起きてしまい、やり方を大きく変えました。それについての詳細と残り2つの立て直しについては、また次回お話させてくださいね。

夏本番はこれから! 疲労回復に効く「梅肉ソース」

 猛暑続きだった7月の3連休は、初めてのベランダプールデビューでした。夫は仕事があり、ワンオペ3連休で私はぐったり。同じくお疲れ気味の方も多いのではないでしょうか。でも、夏本番はこれから! そこで、疲労回復のために特に夕食に取り入れたいのが、クエン酸をたっぷり含む梅を使った「梅肉ソース」です。

 わが家では叩ききゅうりをあえるのが定番ですが、サラダや冷奴、おひたしや肉類にかけたりと、応用力抜群で日持ちも◎。寝ている間の疲労回復を助けてくれます。

 種を取った梅干しの果肉を包丁で叩いた後、みりんと酒で好みに味付け。茶こしなどに入れて裏ごしすると、よりきめ細かくなりますよ。

▼参考資料
(※1)マイナビウーマン「先輩ママたちの産休・育休習得事情」アンケート調査
(※2)「出産後の仕事復帰と母乳育児に関する調査」メデラ株式会社