子育て中のスケジュールは番狂わせが常

 スケジューリング自体が徒労に終わることが多いのも育児の現実だということも、復帰してから骨身に沁みました。娘発の家庭内パンデミックもそうですし、なんとこの文章をつづっている最中には夫が人生初のぎっくり腰になりました。ひ~~~~~。

 娘をよいしょと抱き上げようとしたその瞬間に……夫は数日間、立つのも座るのも歩くのもつらく、娘のお世話などできる状態ではなく。私は突然やってきた育児と看病の両立で疲れ果て、19時に娘を寝かしつけながら2度寝落ちをしてしまい、夜やるはずだった仕事が週末になだれ込むという惨事に。毎日が必死過ぎて予定なんぞぶっ飛ぶというものです。ですが、ぎっくり腰も育児あるある。毎日10キロもの米を上げ下げし続ければ、腰痛やぎっくり腰にもなるよと。

 かくして、スケジューリングは前にも増して余白命! ぎゅうぎゅうに詰めようものなら、思わぬ出来事により、雪だるま式に仕事が膨れ上がり、家と心と夫婦関係が荒れるという惨事を招きます。こうしたいわば公私の「私」にあたることで「公」の関係者に詫びる事態も、やむをえない事態とはいえ“それはそれ”な気がしてしまい、それはそれは心苦しいのです……。

【4つの立て直し/2:生活編】仕事が進まないうえに、生活も大いに荒れた

 復帰後しばらくは衝撃的なまでに仕事が進まないことに加え、生活も大いに荒れました。具体的には、玄関掃除とか鍋の汚れ落としとか、通気口のフィルター掃除とか、一切ムリ。乳幼児は洋服や食器のサイズが変わるのが早いので、多く買うのはもったいなく、ゆえに夫婦2人時代に比べて劇的に洗濯物や食器を洗う回数が増えて、娘がハイハイしてホコリやら犬の毛やらを食べないよう掃除機も毎日。そのうち、多少のホコリでは、死にゃあしないと諦めるようになりました。

 離乳食中心の食事のため外食率も一気に減り、自炊率が大幅アップ。空いた時間には、食材の宅配手配で、PCを前にポチポチ大忙しです。私と夫は共に3人兄妹なのですが、もし私たちに子どもが3人いたら食事→食洗機→洗濯→たたみの繰り返しで1日が終わってしまいそう(白目)。

 以前はSNSチェックや最新ニュースのチェックに充てていた通勤時間が、娘のネームシールやらプールグッズやらを発注する時間になるとは想像もしていませんでした。

 復帰後の夫婦間の家事分担は、多くの夫婦にとって“火種”というか“地雷”。子育て中の共働き夫婦の特に難しいところですよね。それでなくても夫婦から親になったことで、関係性が変わります。かくして「夫婦関係の立て直し」が、3つめの立て直しです(重!)。