【4つの立て直し/1:仕事編】予測不能な育児に備えて、仕事スタイルを一新

 育児と仕事の両立を頑張るぞ!と決めて復帰した先に「4つの立て直し」が待っていました。

 どれもこれもヘビーですが、そのうち私が一番悩まされたことといえば、これまで築き上げてきた仕事のスタイルを一新させなくてはいけないということでした。

 苦しんでも苦しんでも思うような結果が出せない。予測不能な育児とのバランスが取れない。母になっても自分の人生なのだけど、母になったら子どもがある程度自分のことが自分でできるようになるまで、24時間で【自分+子どもの人数分】の人生を生きるようなことになるんですよね。

 仕事に集中したくても慢性的な睡眠不足による記憶力の低下や育児による「思考の断絶」の繰り返しで、生産性の低下を痛感する日々でした。

 「思考の断絶」とは、例えば、この原稿を執筆しながらも「あ、帰りにオムツ買わなきゃ!」「保育園の書類明日までだったんじゃない!?」などTo do listが、産前とは比較にならないほどのスピードと量でリアルタイムに上書きされます。会議を終えて帰路につきながらプレゼン内容を頭でまとめ、娘を迎えに行けば、やれギョウ虫検査だの懇親会だのの連絡で即上書き。動き回る子どもを抱えて、メモなど取れませぬ。

 脳は眠ることで記憶を整理するといいますが、細切れ睡眠では整理もままならず、ひどいときは主人に明日の予定を1日3回も聞いたりして、出産を機に若年性認知症を発症したのかと本気で不安になりました(「産後 認知症」でググるほど!)。リアルタイム更新されるTo do listは最新数個を覚えるのがやっと。産後は物忘れの激しさに唖然とするものです。※産後の状態には個人差があります

 娘が3回食になったことをきっかけに夜間断乳し、睡眠時間が長引くとともに記憶力もだいぶ復活してきましたが、今は自分の記憶力を信じることはハイリスクだと思っていますので、仕事ではcc共有を徹底したり、かつてないほどリマインダーを駆使しています(こういう対策もあらかじめ誰かに教えてほしかった…)。