宝探しで地域活性を! 家族向けのコンテンツのこだわりとは?

 ここで、タカラッシュの手掛ける「宝探し」がどんなものか、簡単にご説明します。まず最初に「○○を見つけよ」などのミッションと宝の地図、ルールが提示され、ゴールへと続く最初のヒントが与えられることが多いそう。ヒントを読み解き指定の場所へ行くと、次のヒントが用意されていて、それをまた解いて…を繰り返し、宝を見つければゴールです。タカラッシュが主催するイベントもあれば、自治体や交通会社、エンターテインメント施設などが主催することも。所要時間や難易度も様々で、宝を見つけると地域にちなんだご褒美がもらえることもあります。

 ヒントの読み解きは頭を使い、宝を探すために歩き回り、まさに知力・体力、そして粘り強さを必要とします。ヒントを得るために色々な人との交流もあったりと楽しみながら、学び、触れ合うことができます。

 宝探しは、最初は大人向けで、子ども禁止だったといいます。子どもがターゲットに加わるきっかけは、「地域活性」という観点で展開するようになってから。第一弾は伊豆で開催し、旅行者に宝探しを楽しみながら周遊し、地域の魅力を知ってもらうのが目的でした。ご褒美(宝)も、伊豆の名産「金目鯛一網分」を山分けというユニークなものだったそう。

タカラッシュのオフィスにも宝箱など楽しい仕掛けが
タカラッシュのオフィスにも宝箱など楽しい仕掛けが

 大人ばかりでなく子どもも参加するようになり、企画も大きく変化があったといいます。

 「大人の宝探しは、見つからないのがスタンダード。ほとんどの人が見つけられず、クリアした極々限られた人が、賞賛を得るという感じでした。でも子どもがターゲットになるとそうはいきません。見つからなければ面白くないし継続できませんから。『頑張ったら見つかる』をスタンダードにし、難しい時にはヒントを出すなど、努力が報われるような企画にしています」(齊藤さん)

 また、大人がターゲットの時には、「見つけた」事実が重要で、宝物もステッカーなどシンプルなビジュアルだったそう。子どもがターゲットとなり、家族で参加するのが前提になると、宝探しの世界観を演出するビジュアル面へのこだわりも強くなったといいます。

 「家族で見つけた時に、サプライズが大きくなるような、それぞれの地域ストーリーにあったツールを準備しています。『宝探し=宝箱』をイメージする人が多いので、『宝箱』は重要なアイテム。歴史ものなら千両箱など、トコトンこだわります。また宝の地図や謎を紐解くツールもワクワクとした世界観を醸造するのに役立っています」(齊藤さん)

 今回インタビューをしたのはタカラッシュの事務所。ロビーには宝の地図や、宝箱がずらりと並び圧巻。家族で見つけた宝箱を開く瞬間をイメージすると、ビジュアルやストーリーがいかに重要なのかがよくわかります。

 他にも、宝探しの前半は比較的スムーズに進むようにし、後半になるにつれて難しくするなど、入り口の敷居は低くし、いつの間にかはまり夢中になる工夫も随所にしているといいます。

親子で宝探し中の様子
親子で宝探し中の様子