親を悲しませないよう、まっとうに生きようと思った

 検察や弁護士とのやりとりから見えてきた全容は、こうです。被告はまだ幼い娘を一人で育てていたが、心を病んで薬を大量に服用するようになり、意識がもうろうとする中、将来を悲観して突発的に娘の首を締めてしまった。叔母に電話して犯行について話したところ、駆けつけた警察に逮捕された、とのことでした。

 なんて悲しい事件…。胸が苦しくなりましたが、幸い娘は命に別状は無く、無事に保護されて施設で暮らしているそう。被告である母親は何度も消え入りそうな声で「また娘に会いたい、一緒に暮らしたい」と訴えていました。この事件に関しては、被告の親が登場することはありませんでした。

 以上、全く内容の異なる3つの裁判でしたが、印象的だったのは、罪を犯した被告も、そんな被告を育てた親も、みんな一見普通の人だったこと。育て方が悪かったかどうか、親に責任の一端があるのかどうかは推し量ることができませんが、親が証言台に立った最初の2つの事件に関しては、被告が特別ひどい家庭環境で育ったというよりは、ほんのちょっとしたことで道を踏み外してしまったように見えました。

 一緒に裁判を見たメンバーも皆、「親の証言を見てるのがつら過ぎて…。悪いことしちゃいけないのは当然だけど、改めて、まっとうに生きようと思った」と、それぞれにかみ締めていました。

 ちなみにですが、実はそのとき、私は現在1歳9カ月のわが子を妊娠中。世間や親に迷惑をかけないよう肝に銘じると同時に、親としての責任も重く受け止めた日になりました

日本橋COREDOで開催されているアートアクアリウムを見に行ってきました。魚が大好きなわが子は、金魚を使った展示に「キラキラのおさかなさんだ~!」と大興奮。極彩色の世界観に映像や音とのコラボ、日本酒バーなんかもあって、子連れよりも大人のお客さんが多かったです
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