市販の実験道具を上手に利用 「オリジナルにこだわる必要はありません!」
「自由研究というと、人と違うことをしなくちゃ!とか、ひと手間かけなきゃ!と、プレッシャーを感じてしまう親御さんがいますが、オリジナルにこだわる必要はありません」と辻先生。
「DUAL読者のように忙しい共働き家庭は、ムリをせずに市販の実験道具をうまく取り入れましょう。お母さんが『自由研究は大変だ!』『今こんなことをやっている場合ではない』といった雰囲気を出してしまうと、子どもは自由研究を心から楽しむことはできません。少し手を抜いても構わないので、親子で楽しく取り組んでみましょう」
次に辻先生がおすすめするのは、光の道筋の実験です。「光の性質」については、小学3年生の理科の授業で習うため、4年生の二人は「あ、これ知ってる! 光が曲がるんだよ!」と食いつきが早い。一方、1年生のさえかちゃんは、先ほどの豆腐作りほど乗り気じゃありません。
机に白い画用紙を敷き、そこに鏡を置きます。鏡に向かって斜めにレーザーポインターを当てると、「あれ?こっちに光が曲がっている!」とさえかちゃんはびっくり。
「じゃあ、これに当ててみたらどうなるかな?」と辻先生が、違う形の3つのプリズムを置きました。
「これはプリズムといって、透明なガラスでできているよ。これに光を当てると、どうなるかな?」
三人は思い思いに光を当ててみます。
「台形のプリズムに真っすぐ光を当てると、光もそのまま真っすぐ伸びていくね」「でも、斜めに当てると光が曲がるよ」「じゃあ、端っこに当ててみたらどうだろう?」「色によって光の曲がり方は違うのかな?」「みんなで一斉に当ててみようよ」「光の道にえんぴつで線を引いてみようよ」「角度も測ってみようか」
4年生の二人もプリズムでの実験は初めてだったようで、色々な方向から光を当てて、楽しんでいました。