夏休みが始まりました! 子どもにとってはワクワク、共働きのDUAL読者にとってはちょっと大変な40日間。今からどう乗り切ろうかと頭を抱えている人も多いのではないでしょうか?

 中でも夏休みの宿題の定番である自由研究は、親子の悩みのタネ。毎年、つい後回しになり、やっつけ感が見え見えのものになってしまう、という人も少なくないでしょう。

 「しかし本来、自由研究はとても楽しいものなのですよ!」と話すのは、中学受験専門塾SS-1の理科主任・辻義夫先生。今回、夏休み特集として「自由研究の楽しみ方」を3回にわたって紹介していきます。第1回では、低学年におすすめの自由研究を2つ提案。最終回では、自由研究の成果が光るレポートのまとめ方も紹介しますので、併せて参考にしてください。

【夏休み自由研究2017 特集】
(1)料理も立派な自由研究の題材 親子で豆腐作り ←今回はココ
(2)焼きそばがカラフルに! 理科の興味は“驚き”から
(3)プロが伝授 自由研究のカッコイイ見せ方・まとめ方

「豆腐はどうやってできる?」 理科は身近な不思議を知る楽しい教科

 自由研究は「自由」という言葉があるように、何について調べても、取り組んでも構いません。しかし、「研究」という言葉がどうも難しい印象を与えてしまっているようです。今回は理科の先生である辻先生のおすすめの自由研究ということで、理科をテーマにした自由研究を紹介します。

3人の小学生が実験! 写真左からあおいちゃん(小4)、辻先生、すずかちゃん(小4)、さえかちゃん(小1)
3人の小学生が実験! 写真左からあおいちゃん(小4)、辻先生、すずかちゃん(小4)、さえかちゃん(小1)

 すると、理科ぎらいな子からは「えーっ! 理科? 難しいからイヤ!」という声が聞こえてきそうですが、辻先生がおすすめするのは「豆腐作り」。それは、研究じゃなくて料理でしょ?と思う人もいるかもしれませんね。「でも、料理も立派な自由研究なのですよ!」と辻先生。

 では、早速作ってみましょう。今回は小学4年生と小学1年生の姉妹のすずかちゃんとさえかちゃん、お姉ちゃんのお友達の小学4年生のあおいちゃんに挑戦してもらいました。

 初めに辻先生はこう尋ねました。

先生 「豆腐は何からできるの?」

一同 「大豆~!」

先生 「じゃあ、豆腐はどうやってできるの?」

一同 「・・・・・・・・」

 私たちが日々口にしている数々の加工食品。それらがどうやって作られているのか、実は子どもたちはあまりよく知りません。今回は、普段子どもたちが食べているものは、何からどうやって作られているのかを知ってもらうのが目的です。

 前日に水に漬けておいた大豆をミキサーにかけ、ペースト状にしました。

【作り方1・2】一晩水に漬けて柔らかく戻した大豆をミキサーにかける
【作り方1・2】一晩水に漬けて柔らかく戻した大豆をミキサーにかける

 子どもたちに匂いを嗅いでもらうと、

あおい 「なんか青臭い匂いがする」

すずか 「豆腐のパックの中に入っている水の味がする」

さえか 「あ、でもちょっといい匂いがする」

 とそれぞれ。