お弁当男子がスタンダードになっている今、学童弁当だってパパが担当という家庭も増えているのではないでしょうか? 夏の学童弁当特集第3回では、そんなお弁当パパと子どもたちの学童弁当物語をお送りします。登場する和田憲明さんは2人のお嬢さんのパパ。学童保育に通っていた長女のために3年、続いて次女のためにお弁当を作って4年目。合計7年間も学童弁当を作っています。看護師として働く妻のお弁当を作っていた時期もあるという和田さんが、学童弁当作りの思い出と楽しい極意を披露してくれました。

【年齢別特集 小学生低学年のママ・パパ向け】
第1回 夏の学童弁当 これだけはおさえておきたいコツ
第2回 包むだけ!はさむだけ! おにぎらず&サンド弁当
第3回 学童弁当歴7年目の関西パパはおかずにお好み焼き ←今回はココ!
第4回 DUAL編集部のぶっちゃけ手抜きレシピ2017夏

子どもの成長に伴い、ママやパパが抱く育児の喜びや悩み、知りたいテーマは少しずつ変化していくものです。「プレDUAL(妊娠~職場復帰)」「保育園」「小学校低学年」「高学年」の4つのカテゴリ別に、今欲しい情報をお届けする日経DUALを、毎日の生活でぜひお役立てください。

料理が苦手な主夫が人生初の学童弁当作り

 ボクの妻は看護師で、産後も夜勤のある働き方を変えたくないと希望していたこともあり、現在中学2年生の長女が生後6ヵ月のころからずっと、主夫として家事と育児を担当してきました。年中無休の専業主夫業は想像以上に大変で、大人と話さない日が続くと気持ちが行き詰まることもあり、現在小学校4年生の次女が生まれたときは臨時職員をしながら主夫業を兼業。それからも掃除、洗濯、ご近所付き合いに始まり、保育園・小学校で保護者がやるべき仕事はほぼすべてこなしています。

 女性の皆さんもそうだと思うんですけど、だからといって家事が全部得意ということはなく、ぶっちゃけ、料理は苦手(笑)。逆に妻は料理が得意なので、妻が作れるときは妻が料理をして、多いときは7割くらい、少ないときでも3割ぐらいは妻が作っていました。

 とはいっても、妻の仕事の状況によっては、ボクが作るほうが多いときもあるし、そのあたりは割と臨機応変。どっちが作ると決めてしまうのではなくて、作れるほうが作ればいいというのが、ボクら夫婦の基本スタンスです。

 継続的なお弁当作りが始まったのは、妻のスケジュールに夜勤ががっつり組み込まれ、料理の8割を僕が作っていた時期で、長女が小学校に上がり、学童保育に通うようになってからです。

 そのころは妻も職場にお弁当を持っていく必要があったので、ついでといったらヘンですけど、妻と娘の弁当を一緒に作っていたんです。2年間くらいは娘の学童が休みの日でも、夏休みや春休みが終わっても、妻の弁当がある日は毎朝、弁当を作っていました。

 よくよく考えてみたらそれまで自分の弁当も作ったことがなかったし、正直に言うと、最初は面倒臭いと思いました(笑)。でも、毎朝の習慣になると、歯磨きと同じようなもの! 習慣になってしまえば、どうってことなくなります。

 弁当作りがなければ朝、あと30分寝られるのに! とか、弁当作りのために朝が早いと飲みに行く気になれないなど、めいるような気分にならなくて得したなと思うのは、ボクはもともと朝型人間で、夜も早く寝ちゃうから。弁当作りがあろうとなかろうと、朝の5時くらいには起きるので、早起きが全く苦じゃないんです。われながら、運がよかったと思います。朝型か夜型かなんて、運だと思っているのですが、ボクはその運がよくて、弁当作りに関しては向いていたのかなと思います。

<次ページからの内容>
・ 学童弁当作り、和田流の極意と3か条
・ 長女は冷食好き、次女は偏食。それでも父はへこたれない!
・ 長女が好きな弁当のおかずナンバーワン、冷食グラタンを使って
・ 肉は食べるけど、野菜は残す。偏食の次女のテッパンは唐揚げと鮭
・ 関西あるある? お好み焼き弁当がアツい!
・ 居酒屋メニューはお弁当のおかずとして成立する!
・ 日本の家庭料理はレベルが高すぎ!