30代での妊娠と40代での妊娠。 その違いは何でしょうか? 母体年齢が高くなるにつれて、妊娠率の低下と、流産率・染色体異常の赤ちゃんが生まれる確率が高くなることは知られています。それ以外にも、妊娠中や分娩時に起こる様々なリスクが高くなることが知られています。

こうした話を聞くと、40代の妊娠では何かと慎重になりがち。必要以上に安静に過ごしてしまう人も多いかもしれません。妊婦の年齢の違いによって「やっていいこと、悪いこと」の本当のところを、2児の母で産婦人科医の宋美玄(そん・みひょん)先生に解説していただきます。

【年齢別特集 妊娠~職場復帰ママ・パパ】
(1)働く妊婦 夏を健やかに乗り切る注意点
(2)妊娠中 食べていいもの・悪いものの誤解
(3)妊娠中の旅行 移動の注意点と里帰りのタイミング
(4)30代・40代妊婦 やっていいこと悪いこと  ←今回はココ!

子どもの成長に伴い、ママやパパが抱く育児の喜びや悩み、知りたいテーマは少しずつ変化していくものです。「プレDUAL(妊娠~職場復帰)」「保育園」「小学校低学年」「高学年」の4つのカテゴリ別に、今欲しい情報をお届けする日経DUALを、毎日の生活でぜひお役立てください。

宋先生自身の出産も、一人目と二人目では状況が違った

 長女を35歳、長男を39歳で産んだ産婦人科医の宋先生。自身も30代半ばでの出産と、40歳近い出産では、違いがあったと振り返ります。

 「いずれの妊娠でも妊娠糖尿病になりましたが、空腹時の血糖値は一人目のときは60台でしたが、二人目のときは80台まで上昇。血圧も二人目妊娠時には早めの段階から上がりやすくなったので、母体年齢が4歳違うだけでリスクが高まるのだと自らの体で実感しました」

 とは言え、年齢にとらわれ過ぎないでほしいとも話します。

 「妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病などのリスクは、母体年齢が上がるほど高まりますが、母体年齢が低くても起こり得ることです。私の診ている高齢の妊婦さんは、おおむね無事に出産されています。知識として知っておくことはもちろん大切ですが、あまり年齢にとらわれ過ぎないようにしましょう」

 年齢別特集第1回では、妊娠中の過ごし方で一般的によく言われる「冷え」「塩分」「体重増加」の三大注意点について、「太らない」「冷やさない」「塩分は控える」は間違いであること、さらに、第2回では、妊娠中「あれもこれも食べちゃダメ」は大きな誤解で“食べてはいけないもの”“量に気を付ければ食べてもいいもの”に分けられるということを宋先生が解説しました。良識の範囲内で、過度に気にする必要がない妊娠中の過ごし方がある一方で、母体の年齢が上がると増える妊娠中のリスクも少なからずあります。

 次のページからは、高齢になるほどリスクが増える合併症と赤ちゃんへの影響について宋先生が解説、さらに、暑さから運動不足になりがちな夏におすすめの運動法についても教えてもらいました。

<次ページからの内容>
・妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病。その他増えるリスク
・医師の「安静に」は「念のため」が多い?
・一人目が早産だった人、二人目も早産のリスクは10倍
・暑い季節におすすめの妊婦の運動法

次ページから読める内容

  • 高齢になるほどリスクが増える合併症と赤ちゃんへの影響
  • 一人目で早産の人が二人目も早産になるリスクは10倍
  • 「安静に」と言われたら、どの程度安静にすればいいのか確認を
  • 暑い時期でもできるおすすめの運動とは?

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