「辛く思っていた時期もあったが、諦めの境地に」

 また、「特になにも感じない」「まったく平気である」「逆にやりがいを感じる」と答えた方にも理由を聞いたところ、「主人からはいつも感謝やねぎらいの言葉をもらっており、『お金で解決できることはお金で!』と、十分な金額をもらっているから(そう言われると、お金を使わずに頑張っちゃいますが)」「自分がやったほうが早いし、今の生活で無理なくリズムができているから。ワンオペという言葉に振り回されないように、子どもとの時間を楽しんでいる」「得意なほうがやればよいと思う。逆にレジャー時の車の運転などは苦手なのでまかせっきりになるから、これくらいでちょうどいい」など、本当に現状に満足している人の声も寄せられました。

 一方で、下記のような、“諦めの境地”という回答も多くありました。

 ・諦めたからです。ここに至るまでは色々思いましたが、もう期待してないので何も感じません。

 ・いら立つが、言葉にするとパートナーが逆ギレするから、あえて何も考えないようにしている。

 ・パートナーは仕事が夜時間帯に入ることもあったり不規則なので、だんだんと確認したり説明したりするのに疲れ(一生懸命伝えようとすればするほど、けんかになることもしばしばあり)、パートナーも嫌になってあまり家に帰ってこなくなった(自身の仕事場にいる様子)。今は家にあまり寄り付かないのは変わらず、家事はほぼ自分がやっているが、子どもと休日に遊んだり、たまに自分が夜の予定があったら分担してもらったりくらいはしてもらっているので、それでいいやと思うことにしたら、ストレスもなくなった。その代わり、パートナーの洗濯等、彼の個人的な世話はしていません!

それ育児じゃなくて、ポケモンGOを一緒にしてるだけ!

 上の図は、「あなたが思う、現在の自分とパートナーの家事育児の分担比率について教えてください」の回答です。下の図は、「パートナーに同じ質問をした場合、パートナーはどう答えると思いますか」の回答です。上の図の最も多かった回答は「自分 9:1 パートナ―」28.9%でしたが、下の図では、「自分 7:3 パートナ―」24.6%が最も多くなりました。「家事育児の分担比率の現状認識が、妻と夫で異なるだろう」と考える人は、たくさんいました。そう考える人の理由をいくつか見てみましょう。

【自分の回答】 自分 9:1 パートナー

【想定するパートナーの回答】 自分 6:4 パートナー

【理由】 夫は目に見える家事・育児だけをすべてだと思っていると思うので、夫から見た比率は変わると思う。だが、どの家事をしてもらっても中途半端で結局自分がフォローする必要があり、分担してもらっている感は少ない。

【自分の回答】 自分 10:0 パートナー

【想定するパートナーの回答】 自分 7:3 パートナー

【理由】 平日は主人が仕事でほとんど家にいないため、私が育児しているところを見たことがない。土日は育児をしていると思っているが、主に一緒にポケモンGOをしているだけ。

【自分の回答】 自分 8:2 パートナー

【想定するパートナーの回答】 自分 6:4 パートナー

【理由】 子どもが生まれたころから「他の旦那さんよりもやっている」が口癖。飲み会の席でも「俺はものすごくイクメンである」とアピールしていることが人づてに伝わってきている。実際は、平日の朝1時間と休日のどちらか1日のみの家事育児参加。