警察官と言えば、今も昔も子どもたちが将来なりたい職業の定番です。しかしかつては長時間労働や転勤の多さ、急な呼び出しがあることなどから、共働き育児が可能な仕事というイメージはありませんでした。

 しかし、共働き家庭が一般的になり、時代の変化を受けて警察官の仕事や環境も変わりつつあります。今回は、多摩中央警察署の交通課で勤務する、田中健司警部補にインタビューしました。

「大人になったらなりたいもの」3年連続トップ3

 第一生命保険が全国の未就学児と小学生に対して毎年行っている、「大人になったらなりたいもの」という調査があります。2016年調査では、男子は「サッカー選手」(12.1%)が7年連続の第1位。第2位が「学者・博士」(5.5%)でした。2位と僅差の3位に入ったのが「警察官・刑事」(5.3%)。元々人気の高かった「野球選手」(5.0%)をかわしてのトップ3入りです(ちなみに女子は、20年連続で「食べ物屋さん」が1位)。

 警察官・刑事は2015年、2014年も3位で、3年連続でのトップ3入りとなりました。特に小学校低学年の回答では警察官・刑事が1位になるなど、根強い人気を誇っているようです。

 しかし、親にとって警察官という職業は、分かっているようで分かっていない仕事ではないでしょうか。交番のお巡りさんなどは身近な存在かもしれませんが、刑事といえばテレビドラマのイメージが強く、実際のところはどんな業務や働き方をしているのか、知ることはできません。他にも警察官のカバーする範囲は、交通安全や交通事件の捜査、少年事件、テロや災害対策など、多岐にわたります。もしもお子さんが「警察官になりたい!」と言い始めたら、何も知らずに応援していいものでしょうか。

 また昨今は共働き家庭が当たり前になり、長時間労働の抑制や多様な働き方を政府も奨励しています。警察官という仕事は、そうした柔軟な働き方をすることはできるのでしょうか。そこで日経DUALでは、実際に共働きで育児をするDUAL警察官にインタビューをして、その仕事内容や働き方について明らかにしていくことにしました。

 なお、本連載の筆者も、実は地方の県警で勤めた経験のある“元お巡りさん”です。警察官という仕事の特性や、家庭生活の両立との難しさについては、よく知っています。

 しかし、筆者が警察官だった十数年前は、警察に限らず一般企業もほとんどが同じような状況で、家事や育児に主体的に取り組むパパはほとんどいなかったのも事実。社会が変わってきたように、警察官の働き方も変化したのか、この連載の取材を通じて見ていきたいと思います。

 第1回となる今回は、東京都内の治安を守る警視庁の多摩中央警察署で勤務する、田中健司さんに出てもらいました。田中さんは交通課に勤務する警部補。警部補とは、巡査、巡査部長より上の階級で、一般企業でいう係長にあたる立場です。奥様も警察官という、警察官同士のご夫妻であり、家事や育児は完全に分担しているそうです。警察官を志した理由から現在の仕事内容、生活スケジュールまで、詳細に聞いたリアルなインタビューをご覧ください。

第一生命の2016年「大人になったらなりたいもの」アンケート調査結果より
http://event.dai-ichi-life.co.jp/campaign/minisaku/otona.html

次ページから読める内容

  • 警察官同士の共働き家庭で夫が時短勤務
  • 交通違反の取り締まりやひき逃げ捜査も

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