妊娠中は普段以上に食べ物・飲み物に気を使います。口から入ったものが赤ちゃんの体を作るからこそ、できるだけ栄養のあるもの、体にやさしいものを食べたいと考えるのが親心です。しかし、つわりで唯一食べられたものがジャンクフードだったり、夏バテで食欲が低下して栄養バランスが偏ったりすると少し不安になるもの。そこで、妊娠中に食べていいもの・悪いものについて、2児の母で産婦人科医の宋美玄(そん・みひょん)先生にお聞きしました。

【年齢別特集 妊娠~職場復帰ママ・パパ】
(1)働く妊婦 夏を健やかに乗り切る注意点
(2)妊娠中 食べていいもの・悪いものの誤解 ←今回はココ!
(3)妊娠中の旅行 移動の注意点と里帰りのタイミング
(4)30代 ・40代妊婦 やっていいこと悪いこと

子どもの成長に伴い、ママやパパが抱く育児の喜びや悩み、知りたいテーマは少しずつ変化していくものです。「プレDUAL(妊娠~職場復帰)」「保育園」「小学校低学年」「高学年」の4つのカテゴリ別に、今欲しい情報をお届けする日経DUALを、毎日の生活でぜひお役立てください。

妊娠中「あれもこれも食べちゃダメ」は大きな誤解

 「妊婦さんが“食べてはいけないもの”“量に気を付ければ食べてもいいもの”を、しっかり分けて考えてほしい」と話す、産婦人科医の宋美玄先生。

 「例えばカフェイン。妊娠したらカフェインは一切口にしてはいけないと思っていませんか? 確かに、カフェインの取り過ぎは、流産や低体重児のリスクがあることが分かっていて、1日のカフェイン摂取量が100mgまで(ドリップコーヒー約1杯)に比べて、500mg以上(同5~6杯)を取ると、流産率が2.2倍に上がるデータもあります。NHS(イギリス国民保険サービス。厳しい基準で知られる)の基準では、妊娠中は1日200mgを超えないように推奨しており、妊婦さんでも1日1~2杯程度のコーヒーなら問題ないと言えるでしょう

 「コーヒー以外にも、ココア、コーラ、エナジードリンク、紅茶、緑茶、玉露にもカフェインは含まれます。完全にカフェインをゼロにするのは難しいし、ゼロにする必要もありません。カフェインにはリラックス効果もあるので、あまりストイックになり過ぎず、トータルのカフェイン量に気を付けていればOKです」

 「添加物についての考え方も同様です。化学調味料や人工甘味料も、摂取目安量の範囲内ならおなかの赤ちゃんに影響はありません。そもそも妊婦さんが食べたものがすべてそのまま赤ちゃんに届くわけではありません」

 では、その一方で、妊婦が「食べてはいけないもの」とは何でしょうか? つわりや夏の暑さで食欲が低下したときの対処法について、次ページから宋先生に具体的に解説してもらいます。

<次ページからの内容>
・ カフェインよりも怖い「トキソプラズマ」「リステリア」
・ 生肉の摂取は絶対にNG
・ 食中毒のリスクを回避しよう
・ つわりのときは「食べられるだけマシ」と考えて

次ページから読める内容

  • カフェインよりも怖い「トキソプラズマ」「リステリア」
  • つわりや夏バテで栄養が取れない。「おなかの赤ちゃんは大丈夫?」

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